TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

タイトル、作家名、タグで検索

テラーノベル(Teller Novel)
シェアするシェアする
報告する

???

ーー・ーー ーーー ・・ーー・・

???

・ー・・・ ー・・ー・ ・ーー・ ー・ー ーー ーー・

???

ー・・・ ・ーー ・ー・・ ・ーー・ ー・ー ーー・ー

…?

なんて言ってるのか、上手く聞き取れない…

???

ー・・ー ーー・ーー ・ー ・ー ー・ー ・・ ー・ー・

???

ー・ーー ・ー ・ー・・ ・・・ー ー・ー・

???

ーー・ー・ ーー・ー・ ーー ・・ー ー・・・

???

・ー・ーー ・・ ・ー・ ・ー

夏鈴

うーん…

莉音

…あの

莉音

大丈夫…ですか…?

夏鈴

この声は…!

夏鈴

もしかして、さっき助けを呼んでた人?

莉音

助け…?確かに、ここから出たいとは思ってたけど…

莉音

…でも、寂しかったから誰か来てほしいとは思ってた…かな

夏鈴

…ここは、どこなの?

莉音

ここは……ボクにもよく分からない…

莉音

急にでっかい怪物が出てきて…「全て」を食べていっちゃった…ってことしか分かんない…

夏鈴

「全て」を食べた…?

莉音

うん…人も動物も、「世界」が丸ごと食べられちゃったんだ…

莉音

ボクだけは食べられずに済んだんだけどね…

莉音

…ところで、君はなんでここにいるの?

夏鈴

それが、ボクにもよくわかってなくて…

莉音

分からない…?誰かに連れてこられたってこと…?

夏鈴

連れてこられたっていうか、なんというか…

夏鈴

魔石を触ったら、いつの間にかここにいたんだよね…

莉音

魔石…?魔石って、なに…?

夏鈴

膨大なエネルギーを持った石…らしいよ

莉音

へぇ…なんだか便利そうだね

莉音

…あ、そういえば、自己紹介をしてなかったね…

莉音

ボクは莉音、よろしくね

夏鈴

よろしくね、ボクは夏鈴だよ

莉音

夏鈴…いい名前だね

夏鈴

ありがとう、実はボクもこの名前気に入ってるんだ

莉音

それなら、名前をつけてくれた人もきっと嬉しいね…

莉音

…さて、そろそろここから出る方法を探さないと

莉音

ボクはまだいいけど、無関係の君を巻き込むのはダメだ

莉音

あの怪物が戻ってくる可能性もあるし…悠長にしてる場合じゃないね

夏鈴

ボクも、できることは手伝います!

莉音

ありがとう

莉音

それじゃあまずは、この空間のことを話そうか

莉音

この空間は、ボクが見た限りだとどこまで行っても真っ白な世界が続くみたい

莉音

完全な「無」…ボクたち以外の概念はないと考えていいだろう

莉音

それで…君を帰す方法についてだけど、

莉音

…その、魔石とやらが出現してくれれば帰れるかもしれないけど…

莉音

その可能性は、0に等しい、

夏鈴

…それは、なんで?

莉音

「無」には何も生まれないからだよ

夏鈴

…え?

莉音

「無」は、言ってしまえば「存在していない」のと同じなんだ

莉音

そんな意味の無い空間の中で何かが作り出される事は、ない

夏鈴

莉音

…帰る方法を見つけるとか言ったのに、こんな絶望的な話してごめんね…

莉音

でも、希望を持ち続けて、絶望が待ってた、なんてのよりはいいと思うんだ

夏鈴

…うん、ボクもそう思うよ

夏鈴

莉音がボクの為に色々考えてくれてるだけでもボクは嬉しいよ

莉音

…それなら、良かった

莉音

…話を戻すけど、

莉音

一応、魔石以外にも帰る方法はある

夏鈴

その方法って…?

莉音

…この空間を「存在するもの」にする

莉音

この空間、この世界の意味を見出す

夏鈴

存在するもの、意味…

莉音

ちょっと話が難しいよね…まぁ簡単に言うと、

莉音

ボクが存在する意味を、夏鈴が見つけるんだ

夏鈴

莉音の存在する意味…?

莉音

うん、この空間に唯一残された存在はボクだけ、

莉音

だから、ボクが存在する意味が見つかれば、結果この空間にも意味が見つかる

莉音

「莉音を存在させる」という意味が

夏鈴

…でも、それならもう見つかってるんじゃないの?

莉音

…それは、どういうこと?

夏鈴

だって…莉音がいなかったら現状まで来れてなかったと思うし…それに、心の支えにもなってるんだ

夏鈴

だから、莉音は、今のボクにとって「必要不可欠な存在」なんだ

夏鈴

…これじゃ、ダメかな

莉音

莉音

…ありがとう

莉音

莉音

…でも、

莉音

「莉音」はまだ納得してないみたい、だね

夏鈴

…そっかー

莉音

申し訳ないけど、「莉音の意味」を見つけるのにはそこまで協力できない…

莉音

それでも、できることはやる、ボクについての質問だったら何でも答えるよ

夏鈴

ありがとう…!

夏鈴

絶対…絶対見つけるから!!

莉音

…うん

夏鈴

じゃあ、早速質問いいかな?

莉音

うん、分かることなら何でも答えるよ

夏鈴

それじゃあ…莉音が一番大切にしてるのは?

莉音

…それは、家族とか、愛とか、そういう系でいいかな…?

夏鈴

うん、合ってるよ

ボクが大事にしてるもの…

莉音

友情…とか?

夏鈴

友情は大事だよね!

莉音

まぁ孤独が嫌いだったのもあるけど…

夏鈴

ぼっちは嫌だよ…

夏鈴

じゃあ次の質問!

夏鈴

友情を大事にする上で、特に頑張っていたことは?

頑張っていたこと…

…そういえば、ずっと…

莉音

あんまり自我を出さないことかな…

夏鈴

ふむふむ、それはなんで?

莉音

自我を出しすぎるとめんどくさいやつだと思われかねないし…

莉音

元々自我を出すのは苦手だったから、やりやすかったってのもあるかな

夏鈴

ふむふむ…

夏鈴

じゃあ3つ目!

夏鈴

人生で一番後悔したことは?

夏鈴

答えにくかったら、言わなくてもいいからね

莉音

ありがとう、でもボクのことは何でも答えるって約束したからね

一番後悔したこと…

そんなの、考えなくてもすぐ分かるはずだ…

あ…

え…?

ボク、なにやって…

…血?

お母…さん?

お母さん!

ねぇ…!ねぇ!

やだ…なんで…!

起きて…起きてよ…!

ボクが悪かった…からぁッ!!

起きてよッ!!

ねぇ…

ああぁ……

あ"あ"あ"あ"あああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!

莉音

夏鈴

…莉音?大丈夫?

莉音

…ボク、が、

莉音

…ボクが、一番後悔したこと、は…

莉音

母親を、、

ドンッ!!!!!

夏鈴

えっ…?

その怪祓わせて頂きます!

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

49

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
;