TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

タイトル、作家名、タグで検索

テラーノベル(Teller Novel)
終点 柳田駅3

終点 柳田駅3

「終点 柳田駅3」のメインビジュアル

1

終点 柳田駅3

♥

56

2019年05月21日

シェアするシェアする
報告する

連れられるまま

着いていくと

少し古びた

一軒家に着いた。

母さんただいまー!

亮太とお客さん連れてきたー!

亮太

お邪魔します。

澄子

え?何?お客さん?

奥から

女性のような声が

聞こえてくる。

母親、なのかな。

お母さん···。

『見てみて!』

『これ、お母さん!』

『私の似顔絵描いてくれたの?』

『ありがとう。』

『大好き。』

『私のほうが好きー!』

こんな昔のことを

今になって思い出す。

澄子

はいはい、どちら様···。

エプロンを着けた

女性がやってくる。

顔立ちが純に似ている。

やっぱり、親子かな。

澄子

え···。

どうした?

澄子

えぇー!?

澄子

大変よ透!

澄子

純が!純が!

母さんどうしたんだよ。

うるせえーな。

···は?

二階から階段を降りて

男性が降りてきた。

お父さんにしては

若いな···。

純、なんだ、金か?

ちげーよ!

騒がしい一家。

うちとは大違い。

うちも

お母さんがいた頃は

こんな感じだったんだけどな···。

この子が自殺するとか言ってて!

止めたいから、とりあえず連れてきた!

澄子

自殺···?

···。

澄子

だめよ!

澄子

絶対だめよー!

澄子

あなたみたいな可愛い子が!

死ぬならせめて純の彼女になってくれー。

澄子

そうよ!

澄子

この子、生まれて一度も彼女ができたなんて話をしないし

澄子

女の子なんて連れてこないし···。

亮太

あー、彼女なんていた事無いもんな(笑)

悪かったな💢

本当に騒がしい。

元気でいいな。

千夏

あの。

千夏

自己紹介とか、してもらえませんか?

澄子

自己紹介もせずにごめんねー。

みんなでちゃぶ台を囲んだ。

ちゃぶ台の上には

人数分のお茶と

なぜかみかんが。

今は夏だし

季節外れ。

澄子

私は澄子!

澄子

純の母親ね!

澄子

お義母さん、って呼んで☆

多分

一生呼ばないな。

俺は透。

高3で、来年は都内の大学に通う。

呼び方はなんでもいい。

純になにかされたら頼れよ☆

語尾に☆がある時点で

だめだな、これ。

千夏

私は

千夏

佐倉 千夏です。

千夏

千夏、と呼んでください。

澄子

千夏ちゃんねー。

了解。

澄子

で、自殺って?

一気に真面目な雰囲気になった。

メリハリが凄い。

すぐみんなが静まって

空気が張り詰めた。

千夏

千夏

そのまま、です。

千夏

今日、ここで自殺しようかな、と。

澄子

だめよ。

澄子

絶対に。

千夏

なんでですか?

自殺を止められる理由が

全然わからなかった。

今日会ったばかりの人なのに。

澄子

理由なんて無いわよ。

澄子

自殺なんて、誰だろうと、しちゃだめ。

澄子

ご両親だって、心配されるわよ?

心配なんて。

そんなもの。

千夏

そんなもの

千夏

するわけないです。

澄子

家出、なの?

千夏

はい。

澄子

家に戻るつもりは?

千夏

ありません。

澄子さんはそれっきり

しばらく黙ってしまった。

澄子

澄子

じゃあ

澄子

うちに住みましょうか。

千夏

千夏

え?

ナイスアイデア!

いいんじゃね(笑)

亮太

おかしい、っていう考えがおかしいのかな···。

続きます。

いいと思った分だけ

♡お願いします!

この作品はいかがでしたか?

56

コメント

2

ユーザー

ありがとうございます!

ユーザー

優しい家族ですね…次回も楽しみにしてます!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
;