半田 翔
「お、俺ら同クラじゃん」
桂木 涼介
「マジ!?ヨッシャー!」
半田 翔
「まぁ最初の年のクラスは
そうなるやろうな」
桂木 涼介
「えーずっと翔くんと
一緒が、いーいー♡」
半田 翔
「まじ恥ずいから止めて」
桂木 涼介
「そんなん言うなよー
俺たちの仲じゃん?」
半田 翔
「あーはいはい」
桂木 涼介
「可愛い子っ可愛い子っ」
半田 翔
(あいつは本当に懲りんな)
涼介は可愛い子を探しに
先に教室に向かってしまった
翔は何気なしにクラスメイトの
名前に目をやっていた…
半田 翔
(涼介 以外 知ってる奴
いねーけどな…)
半田 翔
(ん…?待てよ…)
半田 翔
(神田…瑠衣……!?)
半田 翔
(嘘だろ…?)
半田 翔
(まさか「あの子」が本当に
同じ高校に…!?)
半田 翔
「しかも同クラ…!?」
謎の美女
「え…?」
半田 翔
「あ、すいません…笑」
謎の美女
「ふふ…大丈夫です?笑」
半田 翔
「あ、はい…失礼します…笑」
謎の美女
「あ!……行っちゃった」
半田 翔
(声に出ちゃってたよ…)
半田 翔
(ばーり恥ずかしんやけど)
半田 翔
(こういう時に限って
涼介の奴いねーんだよな)
半田 翔
(いや…でもマジでビビった…)
半田 翔
(本当に「あの子」かは
分からんけど…)
半田 翔
(でも同姓同名で漢字まで
同じって有り得るか!?)
半田 翔
(まぁでも とりあえず
見てみるしかないか…)
奇跡なんて信じてない翔だったが
その時ばかりは抑えきれない
期待感で溢れていた