ふと、三葉さんの声が聞こえた

つぶやくように返事をする

私はあの後、ある屋敷に連れてこられた

蝶々がたくさん飛んでいた

三葉さんが、胡蝶しのぶさんという人を紹介してくれた

この屋敷の主らしい

丁寧に怪我の手当てをしてくれたんだ

今お風呂に入らせてもらったあと、三葉さんに髪を結ってもらったところ

鏡に、綺麗にふたつに結われた髪の私がいた

自分でも可愛い、と思ちゃうくらい

うれしかった

今までこんなことされたことなかったから

着いてきてよかった

すっごく、嬉しい………！

そう言って三葉さんは明るく微笑んだ

あれから一週間ほどたった

ご飯もお風呂もお布団も用意してくれたし

友達もできた

きよちゃん、すみちゃん、なほちゃん、カナヲちゃん、アオイちゃん

お料理とかが得意な可愛い子たち

しのぶさんに聞くと、ここは超屋敷という場所らしい

村に出た化け物……鬼を退治する鬼殺隊

その鬼殺隊が怪我をしたらここで治療する

いわゆる病院だと教えられた

三葉さんはいつも、超屋敷に似た、鬼殺隊に無料で部屋を貸してくれる宿…藤の家紋の家に泊まってるらしい

ちょくちょく顔出ししてくれる

ここでの暮らしは楽しかった

そんなある日

部屋に布団をしいていたときのことだった

どうやら、寝る前の薬を飲ませるのを忘れていたらしい

私は行かなくてよかったのかな？

いつもは、お手伝いするんだけど………

私は決断した。鬼についても何も詳しくないけど

誰かを救いたいという気持ちは強かった

渡されたのは蝶々の髪飾りだった

屋敷の子たちが、みんなつけている髪飾り

今日はいつもに増して嬉しい日になった

⚠宇宙さんへ⚠勝手に継子になっちゃってすみません！！