/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
美月
ねえ佳子ー
美月
お正月って親戚ん家とか行く？
佳子
佳子
行くよー
佳子
おじいちゃん家
美月
おじいちゃん家ってあの豪邸の方？
佳子
そう
美月
いーなー
美月
おじいちゃん家が豪邸とか
佳子
まーね笑
美月
笑
美月
じゃあさ
美月
年明ける前からまた話そ
佳子
りょ
3時間後
11時半
美月
後30分だよー
佳子
もーちょっとじゃん
佳子
やば
美月
正月って毎年同じ感じがする
佳子
なにが？
美月
なんかのんびりしすぎるというか
美月
ゴロゴロしてるというか
佳子
どっちも変わんなくない？笑笑
美月
確かに
美月
言われてみれば笑
佳子
あけおめ〜
美月
あけおめ〜！
美月
ことよろ〜！
佳子
ことよろん
美月
もう今年で中学卒業とか
美月
泣けるな笑
佳子
笑ってんじゃん笑
美月
いっぱい遊ばないと！！
佳子
受験勉強しろよ笑笑
美月
笑笑
美月
なんか今年は新しいことしたい気分
美月
わかる？笑
佳子
わからなくはない笑
美月
笑笑
20分後
佳子
美月ー
佳子
起きてる？
美月
美月
起きてるよん
美月
どした
佳子
なんかさ
佳子
うちん家のおじいちゃんの家屋根裏あるんだけど
美月
うん
佳子
そこにでっかい鏡があるらしくて
美月
さすが金持ち
佳子
待ってちょっと聞いて
美月
あ、ごめん
美月
それで
佳子
それで
佳子
その鏡で昔
佳子
ある事故で記憶喪失になった人がいたらしくて
佳子
でも、その鏡のおかげで記憶が戻った人がいるらしくてさ
美月
すご
佳子
ちょっと気になるよね
美月
うん
美月
なんか凄そう
佳子
だよね
佳子
今日行ってみようかな
美月
実況よろね
佳子
りょ
10分後
佳子
今から行ってみようと思う
美月
おぉ！！
美月
行ってら！
佳子
行ってきまーす
美月
鏡あった？
佳子
まだ見つからない
佳子
美月
どうした？
佳子
鏡思ってたよりすごい大きくて立派すぎてヤバい
美月
まじか
美月
どんな感じ？綺麗？
佳子
なんかホコリ被ってるからよくわかんないけど綺麗？かな
美月
お〜
美月
でも、
佳子
ん？
美月
佳子記憶喪失とかなってないから
美月
なにが起きんのかな？
佳子
忘れてたことを思い出すんじゃない？
美月
あ〜、小さい頃とかのかな？
佳子
なるほど、全然覚えてないからね
美月
笑笑
佳子
でも
佳子
何すればいいんだろ
美月
触ってみる？
美月
覗き込む？
美月
とかは？
佳子
やってみる！
美月
ほい
3分後
美月
佳子？
美月
何かあった？
佳子
あ〜美月〜
佳子
何かあったってどうゆうこと？
美月
え？
美月
鏡の事
美月
何もなかった？
佳子
あ〜、何もなかったよ笑
美月
そーなんだ
佳子
ってかもうこっちでは年明けてたんだ
美月
こっち？
佳子
あ、何でもないよ
美月
何でもないの？
佳子
ミスっただけ
美月
おぉ
佳子
？
美月
ってかささっきの鏡の話
美月
続き聞いてきてよ
美月
結構気になってるんだよね
佳子
聞いてみるね
美月
よろ〜
2分後
佳子
聞いてきたよー
美月
どうだった！？
佳子
なんか、そのあとその記憶喪失が治った人の様子がおかしいらしくて
美月
マジか
佳子
それで鏡に行ったって聞いてたから行ってみたら
美月
うん
佳子
鏡の中にその人に似た人が倒れてたって
美月
えー、どういう事だろ？
美月
でも怖いな
佳子
だよねー
佳子
美月ってパラレルワールド信じる？
美月
え？
美月
どうしたの急に
佳子
いや、普通に
佳子
気になって
美月
並行世界ねー
美月
あるかもね
美月
佳子は信じる？
佳子
信じるも何もそこからきたよ
美月
え？
佳子
え？
美月
どうゆう事？
佳子
だって私こっちの佳子の体に入ったもの
美月
じゃああなたは誰？
美月
佳子は何処！？
佳子
私は私よー
佳子
佳子だよー笑
佳子
どうしたの？
美月
どうしたのって
美月
こっちにいた佳子は？
佳子
あ〜私が乗っ取ったよ
美月
じゃああなたは何処からきたの？
佳子
ん？
佳子
佳子
鏡
美月
佳子の命はどうなったの！？
佳子
こっちにいたのは私と入れ違い
佳子
だから向こうの世界かな？
美月
え？
美月
何で佳子が？
佳子
だって何百年ぶりにあの鏡の前に人が来たんだもん
佳子
千載一遇のチャンスじゃん？
美月
あなたの元いた世界はこっちと何が違うの？
佳子
日にちが1日ずれてる
美月
だから正月…
佳子
それ以外は何も変わらないよ
佳子
存在している人間も
佳子
だからこっちに来てもバレない笑
佳子
でもね、向こうの世界は何処の国も戦争している
佳子
だから逃げるところがここしかないの。
美月
美月
だとしてもあなたがしていることは許さない
佳子
知ってる
佳子
だから私がこっちにいることは誰にも知られてはいけないの
美月
私知ってるじゃん
美月
思いっきり知ってるんですけど
佳子
もちろん
佳子
あなたも
佳子
佳子
証拠隠滅としてこの世界からいなくなってもらうわよ
美月
そんなの嫌だ
佳子
向こうとは何も変わらない
佳子
だからあなたのことくらい知ってるわよ。嫌というほどね
美月
嫌？
美月
私たちと同じで仲良しじゃないの？
佳子
そう思ってるのはあなただけよ
佳子
正直一緒に居たくないし、
美月
佳子はそんなこと思ってない！
佳子
なら直接あって聞けば
佳子
どうせ貴方も向こうに行くんだから
美月
私は行かないよ
佳子
行くわよ
佳子
今すぐにね
5時間後
佳子
ほら、行くことになったじゃない
佳子
でも、本当に美月は許さない
佳子
私のものすべてを奪った
佳子
仕返ししないと
美月
美月
佳子？
佳子
ん？
佳子？
佳子？
鏡
佳子？
佳子？
トンネルの道
佳子？
やめよ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
