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テラーノベル(Teller Novel)

数時間前…

………………

???

こんなところに呼び出して、何の用ですか?

灰谷さん

蘭がトンネルの中央で待っていると、後ろから綺麗な愛想笑いを浮かべる樹が現れた。

………………

バラッ!!

すると蘭は黙って樹に近づき、懐から樹の写った写真をばら撒いた。

率直に聞く

お前が梵天にいる、曉牙のスパイなんだろ?

………………

ここ数ヶ月、お前の行動を監視させてもらった

お前が資料をコピーしたり、曉牙のアジトに入っていく姿を何度も見ている

そして…(カチッ

すると蘭はポケットから取り出した、ボイスレコーダーの電源を入れた。

小暮 「順調かい?樹…」

樹 「はい、なんの問題もありません」

小暮 「ならいいんだが、あまり目立つような行動はしないようにな」

小暮 「奴らはああ見えて勘が鋭い、いつバレてもおかしくは無い」

小暮 「ちゃんと心得ておくように」

樹「はい」

……………………

これはお前と小暮の声だろ?

もう言い逃れはできないぞ

………ふっ、ふふ…

…何がおかしい?

さすが梵天幹部、そこまで特定されたのは初めてです

尊敬に値しますよ

ですが…

ガンッ!!

あがっ…!?

すると背後から近づいてきていた小暮が、銃で蘭の頭を殴った。

お話に夢中になりすぎて、背後を取られましたね

く、そ…!!

蘭は遠のいていく意識の中、自分を見下ろす2人を睨みつけた。

そして現在…

バタバタバタッ

ココ

誰だよ廊下走ってんの

鶴蝶

蘭じゃないか?もしかしたら、帰ってきたのかも

春千夜

チッ…うるっせぇな、ちょっと注意して…

ドカンッ!!

春千夜

ぶぇっ?!?!

武臣

おいおい、大丈夫かよ…

春千夜がドアノブに手をかけると、外側から勢いよく開けられドアにぶつかった。

はぁ…はぁ…はぁ…!!

マイキー

夢、起きたのか

望月

体調はもう大丈夫か?

蘭ちゃんは!?

全員 「!?」

蘭ちゃんどこ!?

竜胆

え…?夢、蘭ちゃんって…

誰か教えてよ!!

春ちゃん起きて知ってるんでしょ!?

夢はそう言って、気絶寸前の春千夜を揺すった。

春千夜

お、おい…一旦、落ち着けよ…

落ち着いてられないよ!!

だってこのままじゃ、蘭ちゃんがタヒんじゃう…!!

ココ

は?それ、どういうことだよ…?

夢の言葉に、その場にいた全員が驚いた。

(ダメだ、この様子じゃ誰も知らない)

(一体どうすれば…)

(あれ?そういえば…)

ねぇ…私が捕まった時って、どうやって探したの?

竜胆

GPSだよ、兄貴がお前にあげたピアスに付けてるって

鶴蝶

何してんだよあいつ…

ピアス…

すると夢はスマホを起動し、GPSアプリを開いた。

すると蘭の表示が、ある廃ホテルを指していた。

ここか…

お願い、誰か連れてって!

望月

廃ホテル…こんなところに蘭がいるのか?

武臣

でもGPSはここを表示してるし…

マイキー

…分かった、連れていく

マイキー

もしかしたら、本当に何か起きているかもしれない

春千夜

マイキー、俺たちは?

マイキー

お前らは銃を揃えてから来い、万が一のためだ

春千夜

分かりました

マイキー

よし、行くぞ夢

うん!

(待ってて、蘭ちゃん)

バシャッ!!

う”っ…!!

蘭は突然水をかけられ目を覚ました。

おはようございます灰谷さん

小暮

よく眠れたかな?

…ッ……!!

ガッ!!

蘭は咄嗟に飛びかかろうとしたが、後ろの柵に手錠で拘束され身動きが取れなかった。

チッ…!!

小暮

そんな顔しないでくれたまえ

小暮

知られてしまった以上は、生かしておけないんだよ

ここがどこか知ってますか?

知るかよ

ここは曉牙が以前まで経営していた、ホテルのひとつです

そして私たちが今いるのは、そのホテルにあるプールです

プール…?

今からこのプールに水を流します

何年も前のものなので水がどのくらいで溜まるかは分かりませんが

まあこの大きさならば、遅くても3時間ほどで溜まるでしょう

それまで御機嫌よう

樹はそういうと、小暮と共に部屋を出て行った。

バシャァァァァ!!!!

その瞬間、奥のパイプから水が流れ始めた。

くそっ…何とかして解かねぇと…!!

マイキー

ここで間違いないな?

うん、合ってる

マイキー

よし行くぞ

マイキー

夢、俺の後ろについてこい

分かった

二人は当たりを警戒しつつ、中へと入って行った。

ぐちゃぐちゃ…

マイキー

三途から送られてきた情報によれば…

マイキー

ここは数年前まで、曉牙が経営していたホテルなんだそうだ

マイキー

今はほぼ廃墟のような形で残されている

ほぼって…どういうこと?

マイキー

処理を行っていないのか、水道と電気がまだ使える状態らしい

マイキー

それが本当か知るために訪れた者達は、誰一人として帰ってこなかったそうだ

(水道が、通ってる…?)

(じゃああの夢で出てきた水は…)

マイキー、急ごう!

マイキー

ああ

バシャァァァァ…!!

マイキー、水の音がする

マイキー

本当だ、蘭か?

分かんない、でももしかしたらそうかも…!

そうして二人が水音のする方へ向かった、その時だった。

カチャッ…

え…?

横の通路から樹が現れ、突然夢に銃口を向けた。

マイキー

夢…!!

バァンッ!!

マイキー

グッ…!!

マイキー…!!

樹の撃った銃弾は、夢を庇ったマイキーの肩を掠めた。

また会えるとは思ってたわ、夢…

いーちゃん…

樹はそういうと、酷く冷めきった目で夢を見下ろした。

To Be Continued…

ヲタ女と反社【君の名を呼ぶ】〜stand by you〜

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コメント

3

ユーザー

いーちゃん、会えると思っとたんかいWWW

ユーザー

ゲキアツ➰✨ 続きめっちゃ楽しみ♪ 蘭ちゃん大丈夫かー!!

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