???
……ちょっと待って
奏
…??
奏
……
奏
急になんですか?
???
……
急に話しかけてきた人は
生唾を飲み込み重々しく言った
???
ホテルから…
出てきたところから見てた…
奏
…だからなんですか?
???
どう考えたっておかしいだろ?
奏
…
???
未成年の子があんな店に入って…
???
何かあったのか?
奏
あなたに関係ないですよね?
なんでそんなこと言ってくるんですか?
???
だって、未成年があそこにいるのも
おかしいし、それに帰る時泣いていたじゃないか
奏
(泣く?僕が?なんで?)
???
もしかして気づいてなかったのか?
奏
…
???
(ってことは
泣いてることにも気づかないほど精神的に抱えてるものがあるんだろう。)
???
(悩んでもいい解決方法が
思い浮かばない……)
???
(どうにかして話を進めないと)
???
あっ、そうだ!
名前はなんて言うの?
奏
奏です
???
奏か!
俺は樹だよ!
以後おめしりお気を笑
樹
で、奏は何歳なの?
奏
…14です
樹
えっ?
14?まだ学生じゃないか
樹
(ますます心配だな)
樹
(この子に何かあったんだとは思うけど
何があったのか…
でも、学生を学校に行かせてない時点で家族絡みの問題だろう)
樹
(様子を見るに家に帰るのは……)
奏
樹さん、僕は大丈夫です
このまま家に帰ります!
少しでも心配を紛らわすかのように
元気を作り言った。
樹
奏、まって
今日うち来ないか?
奏
行けませんよ。親も心配するだろうし
奏
(でもあの親に限って心配することなんてないだろう)
樹
……予想だけどもしかして
家で問題があるんじゃないか?
奏
……
樹
もしそうだったら話だけでもして欲しいな
奏
先程も言ったように僕は、言いませんし、何もありませんよ
樹
話すだけでも楽になるよ?
力になれそうだったら協力でも何でもするから……だから、
奏
(なんで関係の無い僕にこんなに必死になってくれるんだろう…
でもこの人なら助けてくれるかな…?)
奏
(でも、親に言われる…)
樹
もし迷ってるんだったら来なよ。
親には俺が後で言っておくよ。
奏
……
奏
……っ助けてっ、ください
僕は、今までのことを思い出し、
辛くてその度に押し殺してきた涙が
今、何故か込み上げてきた
奏
っく、、
樹
泣いていいよ。