先生
「青酸カリは口に含んだだけでは死なない」
アイザワ
!?
先生
知らなかっただろ
レイカ
・・・?
レイカ
すみません
レイカ
何言ってるんです?
先生
?
アイザワ
?
レイカ
知らないわけないじゃないですか
(⌒▽⌒)ニコ
(⌒▽⌒)ニコ
彼女の笑みは その場の全員を凍りつかせた。
心の中
先生:分かっていたのに
怒らせるとまずい と。
キーンコーンカーンコーン
アイザワ
おい!
レイカ
?
レイカ
そんなに走ってどうしたんですか?
アイザワ
お前・・・
アイザワ
ハァハァ
アイザワ
どうやって知った?
アイザワの息は切れかかっていた。
レイカ
何をですか?
アイザワ
青酸カリは……
アイザワ
口に含んだだけでは死なないと……
レイカ
あー
レイカ
なんだそんなこと。
アイザワ
え・・・?
レイカ
これを見てください。
レイカは携帯を取り出した。
レイカ
ほらここに
レイカ
レイカ
書いてあるでしょ?
アイザワ
・・・
アイザワ
なるほど。
アイザワ
つまり、レイカさんは
アイザワ
これを見て知った
という事ですね、
という事ですね、
レイカ
レイカ
まぁそうなりますね
それを聞いたアイザワは、 ニッと笑った
まるで勝ち誇ったかのように。
レイカ
あの〜
レイカ
もう・・・いいですか?
レイカ
早く帰りたいんで
アイザワ
ああ
アイザワ
呼び止めてしまってすみませんでした
レイカ
いえ、
レイカ
では。
アイザワは心の中で確信した。
あの時の自分の『違和感』の意味を
レイカ
はぁ〜
レイカ
疲れたぁ
しーん
レイカ
・・・
レイカ
久々に拝みに行くか。
ガチャ
レイカ
ほら
レイカ
来てあげたよ?
???
・・・
レイカ
お返事したらどー?
???
・・・
レイカ
あ、そっか
レイカ
お返事したくても出来ないよね〜
???
・・・
レイカ
そんな顔しないでよ〜
レイカ
来た時から顔変わってないけどさ
???
・・・
レイカ
・・・
レイカ
もうちょっと
レイカ
生かしてあげても良かったかな
レイカ
レイカ
じゃあまた来るね
ガチャン
???
・・・
レイカが去った後の部屋は、
まるで誰もいないかのように 静まり返っていた。