父
咲、ちゃんと摘んだか?
咲
もちろん、
母
よかったわ、学校ではバレないようにね
咲
わかってる。行ってきます
私は病気を持っている。世界に私だけが持っている病気。 それは
『花咲病』
夏果
おっはよ〜!
咲
おはよ〜
夏果
テストあるのになんも勉強してない(笑)
咲
夏果らしいね(笑)
咲
私もしてないから安心してよ(笑)
夏果
嘘つけー!
いつも、咲は点数良いから困る!!
咲
そんなことないー!!!
咲
(やっばい……生えてきたかも……)
夏果
咲……?顔色悪いよ?大丈夫?
咲
ご、ごめん……、。保健室行ってくる……
夏果
気をつけてね?!先生には伝えておくから!
咲
ありがとう……
咲
失礼します…………
よかった、誰もいない、
咲
早く摘まなきゃ。
咲
よかった……まだ、2本しか生えてない……
ユーマ
失礼しまー……す……
咲
え……
咲
嫌だ……見ないで……お願いだから……!!
ユーマ
すまん……
咲
ごめんなさい……
私は駆け足に屋上へ急いだ。次第に背中の痛みが増してくる。
咲
ごめんなさい、お母さん……お父さん……見られちゃった……
咲
摘まなきゃ……
咲
どうしよう、この位の本数になるとお母さんにやってもらっていたから……
咲
頑張らなきゃ……
ユーマ
綺麗だな
屋上のドアに立っていたのは、さっきの人。名前は確か、ユーマだった気がする
咲
何言ってるの?背中に花が生えてるんだよ……?
ユーマ
そうか?俺はいいと思うけどな!
咲
何も知らないくせに言わないでよ!!!!!