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テラーノベル(Teller Novel)

ディキィ

さて、あんたらの目的は?

ナーチェス

俺らの目的は建築に対して詳しい者を探してるんだ

サヅキ

僕ら住む場所なくて…

サヅキ

それでその住む場所を作ろうと思ったんですけど知識がなくて…

ディキィ

なるほどな…

ナーチェス

一応メインの目的は今言ったことで

ナーチェス

サブの目的はドワーフ一族の様々な技術を1度見ておきたいというところだな

ディキィ

事情はよく分かった

ディキィ

建築に関しての技術をお前たちに教えればいいんだな?

ナーチェス

そうしてくれるとありがたい

ディキィ

まぁ出来なくはないが…

ディキィ

その技術を使うとなると最低でも2年は必要になるが?

ナーチェス

住む場所がない俺らにとってそれは…

ディキィ

だからちょっとした取引をしよう

ナーチェス

俺らは特に渡せるものは無いぞ?

ディキィ

いや、物じゃなくて労働力が欲しい

ナーチェス

何をすればいい?

ディキィ

ここに来る途中の山にある魔物がいてな

サヅキ

魔物が?

サヅキ

でも魔族ってこの世界には僕だけじゃ?

ディキィ

ちょいと違うな

ディキィ

あんたみたいに今こうして会話が可能な魔族はあんた1人だ

ディキィ

だが会話が出来ないようなやつはこの世界に五万といる

ナーチェス

で、その魔物をどうすればいい?

ディキィ

倒してきて欲しい

ディキィ

そしてそいつの亡骸をここまで持ってきて貰えると助かる

ナーチェス

それくらいでいいなら受けよう

ナーチェス

だがそちらは俺らに何を差し出すんだ?

ディキィ

俺らが現地に赴き家を建ててやる

ナーチェス

割に合わない気がするがいいのか?

ディキィ

何言ってやがる世界に1人しか存在しない人類と魔族だぞ?

ディキィ

お前らと共にいればここで生活するより数倍おもしれぇ事が起きそうじゃねぇか!

ナーチェス

安定した生活してた方が良くないか?

サヅキ

僕達の最終的な目的はこの世界に平和をもたらす事ですよ?

サヅキ

もしかすると命に関わる可能性がある訳ですし…

ディキィ

死んだら死んだで構わねぇさ!

ディキィ

安定した生活を送ってると刺激が欲しくなるもんでな

ナーチェス

アンタがそれでいいなら俺らがとやかく言う必要は無いな

ディキィ

そんじゃあ頼んだぞ!

サヅキ

あ!待ってください

ディキィ

どうした?

サヅキ

その目的の魔物って?

ディキィ

いけねぇ!うっかり忘れてたな

ディキィ

目的の魔物の名は【ジャイアントベア】だ

ナーチェス

クマか…

ディキィ

まぁ甘く見てると痛めみるぞ?

ディキィ

ほれ、コイツらを持ってきな

そう言ってディキィは2本の剣を差し出す

ディキィ

あんたら武器がなさそうだったからな

ディキィ

間に合わせだがこの剣を使うといい

ナーチェス

助かる

サヅキ

じゃあそのクマさん倒してきますね!

ディキィ

おう!任せたぞ!!

ドワーフの街を出て山道を歩く

ナーチェス

来る時あんまり動物見てねぇんだが…

サヅキ

それは多分頼まれたあのクマさんがいるからでしょうね

ナーチェス

知性なき魔物はこの世界に存在するみたいだな

サヅキ

知性がないと言うからスライムとかだと思ってましたが…

ナーチェス

会話が可能でない魔物は知性なき魔物として扱われるのだろう

サヅキ

でもそうなると、かなり頭が切れる魔物とかとあった場合対処が難しくないですか?

ナーチェス

それどころかもしかするとそいつが話し出す可能性もあるわけだ

サヅキ

でも話せたとしても結局本能的には破壊衝動で動いてるわけだから…

ナーチェス

なんともまぁ難しいものだな

サヅキ

あ!見てください!!

サヅキ

あれが頼まれたクマさんじゃないですか?

ナーチェス

あいつか…

サヅキ

いや〜デカいですね〜

ナーチェス

少なくとも3mはありそうだな…

サヅキ

この貰った剣でいけますかね?

ナーチェス

とりあえず頭を落とせば勝てる

サヅキ

その頭に剣が届かないんですけど…

ナーチェス

足ぶった斬ればどうにかなるだろ

サヅキ

適当な考えですね

ナーチェス

よし!面倒だからちゃっちゃとやるぞ

サヅキ

ですね

???

あれは俺の獲物だ手出しはさせん

ナーチェス

誰だお前?

サヅキ

人型ですね…

サヅキ

この世界に存在する人型は今わかってる時点で2種しかいません

ナーチェス

ドワーフかエルフかだな

???

残念ながら俺はそのどちらでもない

ナーチェス

じゃあお前は誰なんだ?

???

魔族だ…

サヅキ

この世界には僕しか魔族が居ないはずじゃ…

???

これ以上あんたらと話す意味は無い

???

大人しくここでくたばってもらおう

魔族と名乗ったその男は腰に当てた剣を抜き取りサヅキの首を狙う

だが、サヅキの前にナーチェスが入りその剣を持っていた自分の剣で受け止める

???

ほぉ?なかなかやるな

ナーチェス

魔族だとして…

ナーチェス

なぜ俺らを襲う?

???

答える必要は無い

ナーチェス

そうか……

ナーチェス

なら死んでくれ

受け止めたその剣を大きく弾きスキの出来た魔族を名乗る男の腹を剣が引き裂く

???

グウッ!?

ナーチェス

ちっ…掠めた程度か

???

(コイツは何者だ……)

???

(魔族である俺の剣を受け止めた……その上力で俺が負けかすり傷を…)

???

あんなクマより面白い者がいたものです…

???

ここは1度引きましょう

捨て台詞を吐き捨てると影に消えた

ナーチェス

大丈夫かサヅキ?

サヅキ

う、うん…

ナーチェス

どういうことか説明してもらわねぇとな

ナーチェス

おい!クソジジイ!!

神様

定期的に呼ぶでない!

神様

今度は何用じゃ?

ナーチェス

たった今魔族を名乗る男に襲われた

神様

なんじゃと?

神様

(まだワシはこやつら以外に知能数の高い生物を生み出していないぞ…)

ナーチェス

お前は確か魔族は一人しかいないと言ったよな?

神様

あぁ…確かにワシはそういった

神様

何故ならそれが真であるからじゃ

ナーチェス

だが、現状は違う

ナーチェス

俺らの他に魔族を名乗るものが現れた

ナーチェス

あんた俺らに何隠してるんだ?

神様

何も隠しておらん

ナーチェス

嘘をつけ!

神様

本当じゃ!

神様

お主らにひとつ伝えておこう

神様

世界が誕生したその時からその世界の運命はある程度決まっている

神様

そこにワシの力は及ばない

神様

信じる信じないは勝手だがこれは真実じゃ

ナーチェス

……

神様

異常な事態じゃ…

神様

ワシの方でその男の存在を調べておこう

神様

お主らは変わらず自分たちの目的である家を建てることに専念してくれ

ナーチェス

…………わかったよ

サヅキ

神様も知らない自体が起きてる…

ナーチェス

まだあのジジイを俺は信用してないがな

ナーチェス

もし本当にあのジジイの仕業でないなら

ナーチェス

あの男は何者なんだ……

世界滅んだので創り直しになります

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