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テラーノベル(Teller Novel)

気が付くと病院のベットの上だった───

点滴に酸素マスク──

永瀬 琉那

( 酸素マスク…?

相河 斗真

琉那

永瀬 琉那

斗真…

相河 斗真

ばーか…

永瀬 琉那

これ取って…

相河 斗真

だめ

永瀬 琉那

これ…やだ…

相河 斗真

外したら苦しくなるぞ

永瀬 琉那

それでもいい

相河 斗真

だめ

いつも以上に強い口調だった

相河 斗真

お前肺炎だってさ…
あと…

永瀬 琉那

( あと?

永瀬 琉那

なに…

相河 斗真

パニック障害…過呼吸症候群

永瀬 琉那

え?

相河 斗真

心配すんな俺がそばに居っから

永瀬 琉那

うん…

永瀬 琉那

( この酸素マスク外したら過呼吸起きるってこと?

パニック障害と過呼吸症候群と言われてもピンと来なかった───

それからまたしばらく仮眠を取って 目が覚めるとそこに斗真の姿はなかった───

永瀬 琉那

( 斗真…?

酸素マスクを外し、ベッドから降りた

その瞬間急に呼吸が苦しくなる──

永瀬 琉那

斗真…うっ…はぁ…うぅ…

ガサッ──

その場に倒れ込んだ──

永瀬 琉那

斗真…

永瀬 琉那

( 斗真…なんでいないの…

シャーッ───

相河 斗真

琉那!

永瀬 琉那

斗真…いた…

相河 斗真

何してんだよ!マスク外すなって言ったろ!ちょっと待ってろ

ナースコールを押して医者を呼んだ

呼吸が苦しすぎて意識が朦朧としてる中、斗真の声だけが聞こえた──

永瀬 琉那

斗真…いなく…なん…ない…で…

相河 斗真

ばか!喋んな

すぐ看護師と医師が駆け付けてきた

医師に抱き上げられ、ベッドに寝かされ酸素マスクを付けられ点滴を増やされた───

少し落ち着いた───

相河 斗真

ばか琉那

永瀬 琉那

斗真…いなくなったから…

相河 斗真

居なくなんねぇわあほ!

永瀬 琉那

うん…

相河 斗真

お前心配で帰れねぇ

永瀬 琉那

帰りたいの?

相河 斗真

帰りたくねぇよ

永瀬 琉那

じゃあ帰んないでね?

相河 斗真

帰れねぇって、またマスク外されたら困るし

永瀬 琉那

えへへ

相河 斗真

ばーか!

永瀬 琉那

ばかじゃないもん…

シャーッ───

カーテンが開き、入ってきたのは

相馬 大我

大丈夫かよ

永瀬 琉那

大我

相馬 大我

斗真先輩から連絡来てさ

相河 斗真

早退してきたん?

相馬 大我

メンバーの一大事だから

永瀬 琉那

ばかだねぇ

相馬 大我

思ったより元気そうじゃん

相河 斗真

さっきそこでぶっ倒れたけどな

永瀬 琉那

だってあれは…斗真がいなかったから

相河 斗真

大我に連絡してただけだわあほ

永瀬 琉那

大我?

相河 斗真

大我に連絡しに行ってた

永瀬 琉那

そっか…

相河 斗真

琉那?

永瀬 琉那

ん…?

相河 斗真

顔色悪くね?

相馬 大我

急に青ざめてきた

永瀬 琉那

…気持ち悪

永瀬 琉那

( なにこれ…急に気持ち悪い…

相河 斗真

マスク取ったら過呼吸になるしな…

相馬 大我

看護師呼んだ方がよくね?

大我が看護師を呼んでくれた

斗真は琉那の手を握ってくれていた

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