inkとerrorはとあるAUに訪れていた
ink
error
海が舞台のAU
error
今はもう誰も残っていないAU。誰もその存在を気にかけていない
ink
error
ink
error
error
ink
error
ink
error
ink
ink
嬉々として手をこちらに広げて見せてきたのは貝殻だった
error
ink
ink
error
ink
不満を嘆くような声のわりにその顔は笑っていた
" "
貝殻をじっくり観察する
光の角度でコロコロと色が変わって面白い
エ ラ ー
error
呼ばれた気がして視線を向ける
そこには無機質な砂浜が広がっているだけだった
error
inkとerrorは恋人同士だった
だからと言って二人の関係性に変化は無かったが、それだけで十分だった
それなのに、inkはerrorを残して死んでしまった
errorが泣くことは無かったもののそれ以来AUの破壊行動をやめてしまった
いつだったか、二人は海のAUに訪れていた
そこでinkはerrorに貝殻をプレゼントした
手元の貝殻を見る
光が反射して虹色に輝く。皮肉なものだ
error
errorは貝殻を握った
小さなソレは力を加えたら呆気なく崩れた
粉々になった貝殻の破片が砂浜に落ちていく
砂と混ざったソレはもう判別の仕様がない
全部、落ちた
手の中にはもう貝殻は無い
暫く砂浜を見たあとにerrorはAUを後にした
" 大切にしてね "
コメント
4件
目から海水が、
あぁやばい 今、めっちゃ泣いてる(´;ω;`)