僕は今日も嘘の笑顔を作る。
友達の前でも、家族の前でも
嘘の笑顔を外すことは無かった。
でもある日
知らない子に声をかけられた。
赤
大丈夫?
「 大丈夫?」ただその一言だった。
でも僕は驚いた
笑顔がバレたと思ったから。
黄
えっ、大丈夫です...
赤
そっか、なら良かった!
赤
顔色悪そうだったから
赤
でも大丈夫なら安心だね!
赤
じゃ!またねー!
黄
え、あっ、さようなら
なんだったんだろ?今の人
でもバレてなくて安心した
早く教室行かなきゃ
良かった、間に合った
先生
それじゃあはじめるぞー
とばして放課後
やっと授業終わった
この後も「いい子」でいなきゃ
今日は早く帰らなくていいかな
赤
あ、君今日朝会った子じゃん!
赤
名前聞くの忘れてたから
赤
探してたんだよねー
赤
で、名前なんて言うの?
黄
えっと、黄です。
赤
黄くんっていうんだ!
赤
よろしくね!
黄
あ、よろしくお願いします。
黄
あ、あの
赤
ん?
黄
あなたの名前ってなんですか?
赤
あー、言ってなかったね
赤
俺は赤って言うんだ!
黄
赤さんですね
黄
これからよろしくお願いします
赤
うん。じゃ、またねー
黄
さよなら
はぁー、
友達か、まぁそんなのどうでもいい
僕が今1番やらなきゃいけない事は
「いい子」でいる事
頑張ろ