TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

タイトル、作家名、タグで検索

テラーノベル(Teller Novel)
永遠悪夢

永遠悪夢

「永遠悪夢」のメインビジュアル

1

永遠悪夢

♥

15

2018年11月07日

シェアするシェアする
報告する

助手・山崎

先生。

助手・山崎

…先生!

医者・武山

! ああなんだ山崎さんか

助手・山崎

あの、浅利さんの、患者様の容態は?

医者・武山

そうだねぇ。。はっきりいって悪いな

医者・武山

なんでこんなふうになってんのか、わたしにもわからないんだよ

医者・武山

すまないね

助手・山崎

い、いえ!おきになさらず!

医者・武山

あと、用事があったんじゃないのか?

助手・山崎

あ、はい!えっと。。浅利さんのカルテになります

医者・武山

…やはり、空白ばかりだな

助手・山崎

そう、ですね。

助手・山崎

夢、ですもんね

翌日

医者・武山

おはよう浅利さん。

患者・浅利

…スースー

助手・山崎

おはようございます、おきてくださーい

そういいながら山崎が揺らすと

少し眠たそうにしながら、目を覚ます

患者・浅利

ぅ、あ。。

医者・武山

とうだった?昨日は

患者・浅利

はい。一ヶ月くらい、ですかね

皆さんに説明しておこう

この、浅利(あさぎり)さんは

普通ではあり得ない状態にあるんだ

それは、アニメやホラー映画ででてきそうな、呪い、の部類のものだ

それは、寝る度に夢の時間が長くなる、というちょっとしたものだった

そう思っていた

彼いわく、「夢と現実はつながっているんだ」だそう

ただ単に、夢の中でのことが現実に反映されると言うわけではないのだ

その時間・年月が現実に反映されるらしい

あまりに信用できるものではなかったが

彼の必死の訴えにより一ヶ月間様子見として、入院してもらったのだ

医者・武山

一ヶ月、ですか。

これは、彼の夢の長さである

夢の中でも、寝る食べる遊ぶ仕事に行く等々日常生活を送るらしい

ただ、目の前で猫が引き殺されたり

サツジンキにおいかけられたり

痛みも恐怖もそのままらしい

なので、初めは1日3日、7日と、いうふうだったが

急に加速していった

医者・武山

長いですね

助手・山崎

失礼ながら、少し見た目が変わりましたね

患者・浅利

で、ですよね。。

患者・浅利

最近肌も乾燥して。。老けたみたいですね、あははは

医者・武山

大丈夫ですよ、きっと、治療法を見つけます

患者・浅利

はい。。。

助手・山崎

あ、次の回診の時間です。

医者・武山

わかったよ、では、失礼しますね

患者・浅利

はい。

廊下

助手・山崎

一体どうなってしまうのでしょう、浅利さん

医者・武山

このまま夢の時間が増え続けて、永遠の夢となると

医者・武山

死んでしまうのか、いや、そんな不吉なこといってはだめだな

助手・山崎

そうですね、失言でした。すみません

医者・武山

いや、構わない

医者・武山

では、回診行ってくるよ

助手・山崎

頑張って下さい先生。

半年後

医者・武山

おはようございます、浅利さん。起きてください!浅利さん

患者・浅利

患者・浅利

っ……!

患者・浅利

ァ、ア、オ、ョゴァ、ア、ナ、ャゥ

医者・武山

…手遅れ、なんですか?

医者・武山

話せますか?浅利さん?

患者・浅利

だ、ぁぇ?ぉぁ、ぁあ。ぇは?

医者・武山

医者の武山と言います。貴方は半年前からここへ入院しているんですよ

患者・浅利

医者・武山

覚えてない、ですか

だいたい、夢の日にち=2×現実の日にちの2乗、となっている

医者・武山

夢の中もあわせて約150年。

医者・武山

もう、肌も人間のものとはおもえません。。

助手・山崎

…たった半年なのに。。

助手・山崎

これは、報告するのですか?

医者・武山

いいえ

医者・武山

やめてください

助手・山崎

…承りました

助手・山崎

チラッ))失礼します

二人、いや、先生一人になった病室

今日は彼の命日になった

医者・武山

浅利さん。解明できなくてすみません。。

医者・武山

いつか、必ず

その後

医者・武山

これでやっと。。。

助手・山崎

先生!患者様がお待ちです

患者・華

せ、せんせい

華さんは、中学生の女の子

泣いている

患者・華

死にたく、ない

患者・華

手術も怖い!嫌だ!助けてよ先生‼

医者・武山

…方法があるよ?華ちゃん

患者・華

ほんと!?。。ほんとですか?

医者・武山

ええ、検証済みですから

患者・華

じゃあ!御願いしたいです!

医者・武山

こちらこそ、よろしくね

患者・華

うん!

その後、華は注射を打たれ数ヵ月後静かに、死んでいった

医者・武山

ふう、この液体もっと作らなきゃな

医者・武山

華ちゃんも、この、浅利さんから作り出した細菌で静かに苦しまずに寝れたしね

医者・武山

(これは、)

医者・武山

(浅利さんの全身の血液や内臓からでてきたものだ。)

医者・武山

(ああ、すばらしい)

医者・武山

(この液体で苦しんでるひとをすくう。そのためには、犠牲は仕方ないさ)

医者・武山

(まあ自然死ということで)

そこまで考えると、彼はカルテ(華)を燃やした

次は、誰だろう

作者

ご閲覧ありがとうございました

この作品はいかがでしたか?

15

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
;