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代々木
宮木
いつもそうやって軽く私をあしらうセンセイ。
もちろん私は本心から言っているのだけど……。
けれど、センセイは「はいはい、」だの「分かった分かった」だの、まるで子供をあやすようにしか反応してくれない。
まぁ子供ですけど!!
私だって、もう18歳【成人】なんだよ……?
不服そうな顔になっていたのか、センセイはぷっ、と笑ってくる。
宮木
代々木
私は満面の笑みで答えた。
宮木
代々木
宮木
時々からかってくるんだよなぁ、この人
まぁ楽しいからいいかと思い、了承した。
私達の代では綺麗に桜が咲いている。
かなり珍しいらしい。
そんな桜を眺めながら、黄昏れる。
宮木
代々木
卒業式の後、桜縁の木の下に来てください━━━━━━━━
在学中、突然私はそうセンセイに言った。
さすがに断られるかな、と思っていたが、覚えていたらなと呆気なくOKを貰った。
宮木
代々木
桜縁の木の下は、俗に言う「告白スポット」なのだ。
これを教えてくれたのは紛れもない、宮木センセイだった。
代々木
宮木
代々木
突然世界が高くなる。
桜の花に届きそうだった。
抱き上げられてるのがすぐに分かる。
宮木
代々木
宮木
桜の花が勢いよく風に乗って飛んでいった。