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まな
大学のキャンパス内にある点字板の前で私は目を皿のようにして情報を探していた
まな
ネットで募集しているのは特に 逆に言えば今時まだリアルの点字板で募集しているのは競争率が低い順序にあるそれを知っているからこそわざわざ足を運んでいるのだった
まな
カットモデル2回100万円
まな
「若い女性であること」
美しさに自信があること
まな
まな
思わず繰り返してしまった。
まな
その手の話はよく聞く美味しい仕事には裏があるのだ
まな
まな
まな
怪しみながらも応募すると
数日後
まな
早速カットする日が書いてあった
まな
わざわざ水着でやるからには体をジロジロと見られることを覚悟しないといけないのだろうその精神的な負担を考えて100万円なのかもしれない
まな
カットモデル当日
指定された場所はビルの一室だったその会場には私以外に6人の女性がいた
まな
まな
私のその疑問に答えるように担当者が笑顔で説明してくれる
担当者
まな
納得できる説明だったため少し安心した
担当者
その言葉を合図にたくさんの男性が一気にやってくるそして部屋の中央の椅子に座らせた水着の女性を囲んでみんな手にハサミを持っているためちょっと怖い
まな
そう思いながら見学していたけれど美容師達はみんな真剣な表情で葛藤しているので女性を見ていて意外にも嫌らしい目つきをしている人は一人もいなかった
まな
それはあるかもしれないどうせ見るなら美人の方がいいというのも女子を敵に回すのはそうだけど理解はできる
まな
最後に私の番が来て中央の椅子に座った男性達の表情は相変わらず神経のままだ私の髪を切る美容師の男性の手元に視線が集まって
まな
自分がその席に座ってみて初めて分かった彼らは確かにいやらしい目つきはしていないものの私の全身をくまなくチェックしている
まな
心底気持ち悪かったけど何とか我慢した髪を切ってもらっているだけと何度も自分に言い聞かせるそして1時間後ようやくその視線から解放されたただ髪を切られているだけなのに精神的に辛くて一回50万円ぶんの価値は確かにあると感じる
まな
かなりショートにされてしまったから2回目のカットモデルをするのには時間がかかりそうだ
まな
気になったんだけど直接尋ねるのも気が引けるそこで遠回しに訪ねてみることにした
まな
担当者
まな
担当者
まな
今度こそ危ないのではないかと一瞬ためらったのに見抜かれたのか手首を掴んで引っ張られた
まな
隣の部屋の足を踏み入れたとき嗅ぎ慣れた匂いが鼻を突く
そこの部屋には壁に血だらけになった手形などがあった
まな
女性
まな
担当者
まな
最初の説明と何ら変わらない笑顔で告げられ全身に鳥肌が立った
担当者
まな
担当者
担当者
まな
担当者
ジャキン
耳元でハサミの音がして振り向くと
勉強会に参加していた男性達が外に群がっていた
ジャキンジャキンジャキン
待ちきれないようにそれぞれハサミを鳴らし始める
まな
私は恐怖で足に力が入らずその場で崩れ落ちた
担当者
担当者
担当者
担当者
担当者
担当者
担当者
巨大なハサミを持った担当者が広げた刃をゆっくりと私の首にあてがう
担当者
まな