海斗
君を探してたんだよ!
祐季
(え?)
祐季
せ、先輩・・・
海斗
祐季さん、これ
祐季
っ!
祐季
ごめんなさい!!
海斗
え?
「フフフ、祐季みたいなブスが先輩に近付く権利はないのよ。」
桜花
おい
桜花
お前ら
桜花
うるせぇんだよ!!
祐季
はぁ・・・。
桜花
どうしたの?
祐季
海斗先輩、私になにか用だったのかなって
桜花
まぁ、そうっぽいね。
桜花
私、先に帰るわ。
祐季
え?
桜花
今日、歯医者予約しちゃってて。じゃあまた明日ー!
祐季
せ、先輩!
祐季
もう・・・。
佑
そーなんすね、なるほどー。
海斗
あぁ。って、あれは・・・
佑
?
祐季
海斗先輩!
海斗
そうだ、これ・・・
海斗先輩が手渡してきたものは、クマのキーホルダーだ。
祐季
あ!これ・・・
海斗
君と別れたあとに、廊下に落ちててさ。もしかしてと思って・・・
祐季
ありがとうございます!これ、大切なものなので・・・
これは、桜花先輩とお揃いで買った大切なキーホルダー。
祐季
良かったぁ・・・。
海斗
!
佑
・・・海斗センパイ、行きましょう
海斗
あ・・・
祐季
え。
祐季
(佑のせいで、大したこと言えなかった・・・)
祐季
(・・・海斗先輩と連絡先交換したかったな)
祐季
(そうすれば、いつでも喋れるのに)
祐季
(桜花先輩からだ)
桜花
やっほー。歯医者終わって今帰ってるとこだよ
桜花
海斗とはどうだった?
祐季
(うーん、なんて答えよう)
祐季
私と桜花先輩、前にお揃いでクマのキーホルダー買いましたよね?
桜花
そうだね
祐季
それを今日、無くしちゃって・・・
桜花
え!
祐季
あ、でも、それを海斗先輩が見つけてくれて・・・
桜花
あ、良かった。
祐季
ちょっと距離が近くなったかなって・・・
桜花
そうかー。
祐季
(あ!もしかしたら、桜花先輩は海斗先輩の連絡先持ってるかも!!)
祐季
あの、海斗先輩の連絡先って持ってますか?
桜花
いーや、持ってない
桜花
てか、持ってたらとっくに祐季にあげてるし
祐季
そうですか・・・すいません
祐季
(そう都合良くには行かないよね)
桜花
でも、海斗の親友の連絡先なら持ってるよ
桜花
もしかしたら、そいつが海斗の連絡先くれるかもねー
祐季
(え?!)
祐季
そ、その親友って誰ですか?!
桜花
じゃあ、そいつの連絡先あげるよ