本当に、この世界は酷いよねって思う
例えば、親と子の話をしよう
子供は親を選べない
悪い話をしようか。
とある少年が居た
少年は、親をふくむ、親戚に愛されていなかった
親が愛しているのは可愛い姉と妹だけ
少年はいじめを受けていた
こんな自分を受け入れてくれるのは、幼い頃からの友達だけ
でもそんな友達のことも、信じられなくなっていった
体中には包帯が巻かれており、それを隠すように、いつも黒いパーカーを来ていた
こんな自分を愛してくれる人は本当に居るのだろうか
少年は、決意した
夏休み
三階 教室
入道雲が空高く上がり、蝉の音が響く
黒い長袖のパーカーに黒い長ズボンという季節外れな格好をしている少年が、窓の前に立っている
少年は窓を開け、風を浴びた
涼しい風が、体を通り抜ける
少年は黒いパーカーを脱ぎ、包帯を外した
少年は両腕を広げ、半袖で風を感じた
露出した肌は痣だらけだった
尋斗
少年は上靴を脱いだ
尋斗
痣だらけの少年は、顔に笑を浮かべ、
落ちた
コメント
2件
あってはならないことですよね。主さんの言う通りです