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綾花
（今日こそは）
冬華
（今日こそは……っ！）
優
……？
優くんに告白するっ！
その日の朝……
綾花
ふゆ、おはよ
冬華
あや、おはよ
綾花
私、今日こそは優くんに告白する！
冬華
あらぁ、私も今日こそは告白しようと思ってたのにー
綾花
……ふゆには負けないわ
冬華
私だってあやには負けないわ
お分かり頂けただろうか
2人は優が好きで互いに威張ってはいるが
告白する勇気が ない
ということを。
冬華
ふっ。そう抜かしていられるのも今のうちよ
綾花
どうゆーことよ？
冬華
今まで私達は告白する『勇気』がなかったでしょう？
綾花
(*´･д･)*´｡_｡)ｩﾐｭ
冬華
だから私は勇気が持てる御守りを持ってきたのよ！
冬華
綾花
タイムじゃないの
冬華
花言葉は、勇気、活動力
冬華
今の私にぴったりよ
綾花
くっ……
冬華
何？何も持ってきてないから焦ってるの？
冬華
ふふっ
綾花
（ムカつくなぁ……）
……という訳である
放課後
冬華
あの、優くん！
優
何？冬華
冬華
伝えたいことがあるので屋上来てもらってもいいかな……？
優
うん、分かった
綾花
（ふっ）
冬華
優くん、ずっと前から好きでした
冬華
（そして花を渡せば……！）
優
ごめん
冬華
ぇ
冬華
（嘘……ネットにはこう書いてたのに）
優
俺は、綾花のものだから
優の制服の胸ポケットには、クローバーが刺さっていた
冬華
（きっと綾花が渡したのね）
冬華
（花言葉『幸運』だから）
冬華
そう、なんだ……
冬華
ん……？
冬華
綾花の、も̀の̀……？
綾花
ふははははっ！
冬華
あや、なんでここに……
綾花
だって。
綾花
優は私のものだから。
綾花
監視しなきゃね？
冬華
ものって……なんで
冬華
きゃぁぁぁぁぁぁ！
綾花
……
綾花
綾花
はははっ
綾花
四葉のクローバーの花言葉も知らない愚か者……
優
綾花、こんなやつ放っておこう
綾花
ふふっ、そうね……
綾花
優……
綾花
『私のものになって』くれてありがとう……
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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