1. 死後体験 -イジメの果てに- 第1話 | 全8話 (作者:ゲスト)の連載小説 | テラーノベル

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死後体験 -イジメの果てに-

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第1話

死後体験 -イジメの果てに- 第1話

3,309

2020年09月27日

#ファンタジー

#学園

#いじめ

西羽咲花月

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名門中学校2年A組

マユミ

リョウコ～

マユミ

悪いんだけど

マユミ

今日も掃除当番代ってくれない？

リョウコ

え…？

リョウコ

…昨日も代わったよね？

マユミ

私、早く帰って勉強しなきゃいけないの

ミズキ

あ、じゃあ私もついでに代わってよ！

リョウコ

でも…

リョウコ

ふたり分の掃除なんて…

アキコ

なぁに言ってんの？

アキコ

私もいるんだから

アキコ

3人分の掃除に決まってるでしょ？

マユミ

だよねぇ～？

マユミ

じゃ、よろしくね！

ミズキ

ばいば～い！

リョウコ

あ…！

リョウコ

（本当に帰っちゃった）

サトル

おいリョウコ

サトル

まぁた掃除押し付けられたのか？

リョウコ

う、うん…

サトル

仕方ねぇなぁ

サトル

手伝ってやるよ

リョウコ

あ、ありがとう…

サトル

あいつらも、毎回よくやるよなぁ

サトル

勉強なんてどうせ嘘だろ？

リョウコ

たぶんね…

サトル

リョウコも嫌ならハッキリ断われよ

リョウコ

うん…

リョウコ

でも、もうすぐ2年生も終わりだし

リョウコ

3年生になったら受験で忙しいから

リョウコ

私にかまってる暇もなくなると思うし…

サトル

3年になったって

サトル

クラス替えはないんだぞ？

サトル

そんな気楽な考え方で大丈夫かよ

リョウコ

だ、大丈夫だよ…

3年A組

リョウコ

（ついに3年生だ）

リョウコ

（受験もあるし、頑張らないと！）

教室へ入った瞬間

なにかにつまずいてこけてしまった

マユミ

あはは！

マユミ

なにしてんのリョウコ～！

ミズキ

派手にこけたねぇ

アキコ

ダッサ！

リョウコ

え、えへへ…

リョウコ

（今のって）

リョウコ

（マユミが足引っ掛けてきたよね…？）

マユミ

そういえばリョウコさぁ

マユミ

今日の学級委員長の仕事、やっといてくれない？

リョウコ

え…

リョウコ

学級委員長ってマユミちゃんだよね…？

マユミ

そうだよ？

マユミ

でも私勉強で忙しいんだよねぇ

マユミ

内申上げるために学級委員長もしなくちゃいけないし

マユミ

大変なんだけど

リョウコ

そ、そうなんだ…

アキコ

リョウコ、代わってあげなよ

アキコ

どうせ暇でしょ？

リョウコ

で、でも…

ミズキ

はい決まりぃ！

ミズキ

今日はリョウコが学級委員長！

リョウコ

え、あの…っ

リョウコ

（ダメだ）

リョウコ

（誰も私の話を聞いてくれない…）

翌日

リョウコが自分の席に向かうと

机に落書きされていることに気がついた

リョウコ

なにこれ…

バカ、ブス、ブリっ子！

マユミ

あれれ～？

マユミ

どうしたのリョウコ？

マユミ

自分の机に落書きしちゃダメじゃん

アキコ

ほ～んと！

アキコ

バカとかブスとか書いちゃって

アキコ

まさかドMなのぉ？

ミズキ

あははは！

ミズキ

みんな聞いて！

ミズキ

リョウコはドMだから

ミズキ

好きに痛めつけていいんだってさー！

リョウコ

わ、私じゃない…

マユミ

なぁに？

マユミ

声が小さくて聞こえないんだけど？

リョウコ

あ、えっと…

マユミ

そういうところが

マユミ

ブリっ子に見られるんじゃなぁい？

1週間後

リョウコ

あれ…

リョウコ

私の体操服がない…

男子生徒Ａ

あ、リョウコちゃん！

男子生徒Ａ

体操着ありがとうねぇ？

男子生徒Ａ

リョウコちゃん可愛いから、嬉しいなぁ…

リョウコ

え？

女子生徒Ａ

リョウコって自分の体操着転売してたんでしょ？

女子生徒Ｂ

まじで？キモーイ！

女子生徒Ａ

自分のこと可愛いと思ってるから

女子生徒Ａ

そんなことができるんだよねー

リョウコ

転売…？

リョウコ

（なにそれ、私知らない！）

男子生徒Ｂ

リョウコちゃん

男子生徒Ｂ

俺にもなにか買わせてよ！

男子生徒Ｂ

水着とかだったら

男子生徒Ｂ

1万円出すよ！？

マユミ

学校内で転売とか

マユミ

リョウコさいてー！

アキコ

あり得ないよねぇ？

ミズキ

そのうち体も売っちゃうのぉ？

アハハハハハ！！

1ヶ月後

リョウコ

（私はなにもしてないのに）

リョウコ

（友達がひとりもいなくなっちゃった…）

トボトボと更衣室へ向かう

リョウコ

（体育の授業、行きたくないなぁ…）

更衣室で着替えている最中

パシャッ！！

リョウコ

え？

マユミ

いえ～い！

マユミ

ビッチなリョウコの写真撮影

マユミ

大成功！

ミズキ

いい感じに撮れたね！

アキコ

これなら体操服よりずっと高く売れるよ！

リョウコ

な、なにしたの！？

マユミ

見たらわかるでしょ？

マユミ

あんたの着替え中の写真撮影したの

リョウコ

なんで、そんなこと…！

ミズキ

なんか文句あんの？

アキコ

ブリっ子リョウコちゃんは

アキコ

もっともっと男に見られたいんじゃないのぉ？

リョウコ

そんな…！

マユミ

写真を消して欲しかったら

マユミ

放課後、ひとりで校舎裏においで

ミズキ

じゃあねぇ～リョウコ！

アキコ

放課後逃げんなよ！

リョウコ

（どうして私がこんな目に…）

サトル

どうしたリョウコ

サトル

帰らないのか？

リョウコ

サトル…

サトル

まさか、また掃除当番を押し付けられたか？

リョウコ

ううん、そうじゃないけど…

男子生徒Ｂ

リョウコちゃあん！

男子生徒Ｂ

早く水着買わせてよぉ！

サトル

何言ってんだお前！

サトル

ふざけるのもいいかげんにしろよ！

男子生徒Bは笑いながら

教室を出て行った

サトル

あんなの気にしなくていいぞ

サトル

体操着も、ちゃんと返してもらったんだろ？

リョウコ

うん…

サトル

ほんっと幼稚だよなぁ

サトル

受験のストレスを

サトル

全部リョウコで発散しようとしてやがる

サトル

あ、もうこんな時間か

サトル

俺今日は塾なんだ

サトル

リョウコも早く帰れよ

リョウコ

う、うん…

リョウコ

マユミちゃん…？

そこには誰もいなかった

リョウコ

（嘘…）

リョウコ

（まさか帰っちゃった？）

太田

リョ、リョウコちゃん！

リョウコ

え、太田くん？

リョウコ

こんなところでなにしてるの？

太田

ま、まさかリョウコちゃんが

太田

僕にラブレターをくれるなんて

太田

夢みたいだよ！

リョウコ

え…？

太田はラブレターを見せてきた

そこにはリョウコの名前が書かれていたのだ

リョウコ

わ、私、そんなの書いてない！

太田

そんな嘘ついて

太田

もしかして恥ずかしいの？

太田が舌なめずりをして近づいてくる

太田

でも大胆だよねリョウコちゃんって

太田

僕をここに呼び出して

太田

キ…キスして欲しいって書くなんてさ

リョウコ

私、そんなこと書いてない！

太田

さぁ。こっちへおいでよ…

太田がリョウコに手を伸ばす

リョウコ

イヤァ！！

サトル

なにしてんだよ太田！

その時、サトルがふたりの間に割って入った

太田

サ、サトル君！？

太田

どうして君がここに！？

サトル

リョウコの様子が変だったから

サトル

戻って来たんだ

リョウコ

サトル…

サトル

その手紙、ちょっと見せてくれ

太田

あぁ…いいけど…

サトル

リョウコ、ノート出して

リョウコ

う、うん

サトルはリョウコからノートを受け取ると

手紙の文字と見比べた

サトル

ほら、やっぱり別のヤツが書いた手紙だ

サトル

筆跡が全然違う

太田

ほ、本当だ！

太田

誰がこんなことしたんだよ！

サトル

たぶんマユミたちだ

サトル

太田には悪いけど

サトル

これは偽物のラブレターだ

太田

そんなぁ…

太田はその場に膝をついた

サトル

行こうリョウコ

リョウコ

う、うん…

リョウコはサトルに手を引かれ

どうにか逃げることができたのだった

死後体験 -イジメの果てに-

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なんか、むらむらする

ユーザー

いらいらしてくるわw

ユーザー

利用された太田くんよ…

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