リオ
ヤバいの見つけちゃった
ミヤ
何を?
リオ
「ヒキズリ」っていうやつ
ミヤ
…聞いたことないなぁ
リオ
そりゃそうだよ
リオ
公にはされてないの
リオ
警察とか親だってどうせ迷信だ、見間違えたなんて言うに決まってる。
リオ
だから、親にも先生にも知られずにこっそりと友達から教えてもらったんだ
ミヤ
いかにも怪しい😒
ミヤ
その嘘、止めたら?
ミヤ
怖がりなユウキだって居るんだからさ
リオ
本当だってばー!
ジュン
二人して何話してんの笑
ジュン
その「ヒキズリ」…だっけ?なんか似てる都市伝説があったような…
リオ
言わないでっ!
リオ
もう、せっかく脅かそうと思ったのに
リオ
ジュンって偶に空気読めない時あるよね
ジュン
そうかな?
リオ
そうだよ…もうホンットにイヤ!
ミヤ
リオそんなに言わなくても…
リオ
ミヤは見てないから言いきれるんだ
ミヤ
見てないって…
リオ
私は見たの。ちゃんとね
リオ
信じないならそれでもいい
リオ
私は「ヒキズリ」を見たったら見たんだから!
ミヤ
…リオ
ジュン
…まぁ、放っておこう
ジュン
明日には、ごめんって謝るよ
ミヤ
そう、かな…
ミヤ
…あれ
ミヤ
ユウキ、メール見てないよ
ジュン
忙しいんだろ、すぐ気付くさ
ミヤ
不在着信
ミヤ
不在着信
ミヤ
…出ない
ミヤ
あれ、目の前に居るのって…
ミヤ
…ユウキ?
ミヤ
ちょっ
ミヤ
待って!ユウキ!!
ユウキは私の声に耳を傾けず、袋小路になっているはずの路地へ曲がって行った。