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エーミール
僕は冷たくあいつに言い放った 大切な蝶をバラバラにしたあいつが憎らしかった
そして それ以上にあいつの恐怖で引きつった顔と 失望した僕の顔を見て縋り付いてくるあいつの顔が見たかった
僕
僕
僕はあいつが言い訳を言い終わる前に話をさえぎった
結構だよ
エーミール
僕
あ〜、たまらない
やっばり僕は変わり者なのかもしれない
泣きべそをかいて僕に縋り付いてくるあいつが可愛くてどうしようもなかった
そして僕は言った
エーミール
エーミール
僕
あ〜なんだその顔は
お前はいつもそうだった
僕の知らない人間の顔を見せてくれた 上っ面だけじゃないあの笑顔、 僕に対抗してちょうを頑張って捕まえてる あの顔 そして希望を失ってしまったその顔
エーミール
僕
その困った顔ですら愛しい
エーミール
エーミール
正直閉じ込めたいと思うほど愛らしかった でも今は時期じゃない
蝶はその種類に合わせた季節に捕まえるから美しいあいつにもそうなってもらわないと、
僕
僕
嗚呼、やはり僕は君が好きだよ
エーミール
あいつか出ていってからあいつの顔を思い出すと下半身が痛くなった
エーミール