次の日
:キャ‐今日もイケメン… :それな。顔面偏差値高くない?
愁斗
…
毎日歩いていると聴こえてくる 女子の声
その声は…あの人に
史記
今日もモテモテだね(笑)
英寿
んー,俺こういうの嫌なんだよね
英寿
俺だけが特別みたいでさ
英寿
皆と同じなのにね
史記
そう思えるもりぴがカッコいいよ
英寿
お世辞はいいから(笑)
英寿
あ,そういえば2限体育じゃん
史記
そうだね
英寿
体操服忘れた〜
史記
え,やばいじゃん
史記
どうするの?
英寿
誰かに借りようかな
史記
誰かって見当ある?
英寿
あー,あ!
英寿
昨日のバスケに来てくれた子に聞いてみることにする
史記
いいじゃん
史記
1限終わったら借りに行けば?
英寿
そうする〜
二人の友達A:小川と森おはよー B:おはー C:おっはー
史記
おはよ(笑)
史記
ていうか,小川呼びやめて(笑)
英寿
皆おはよ!
愁斗
チラッ
愁斗
(5人でワイワイしてるなぁ…)
ああいう陽キャっぽい集まり苦手
別に陰キャっていう訳じゃないけど 話についていけないっていうか…
愁斗
あ!)ボソッ
そういえば今日は日直のために 少し早く来たんだった
タッタッタッタッ
愁斗
ハァハァ…
楓弥
あれ?走ってきたの?
愁斗
今日,日直で…
楓弥
全然間に合うのに(笑)
愁斗
少しでも早く来て仕事やらないと
1限が終わり
ザワザワ
楓弥
廊下,何かザワザワしてるね
愁斗
だね
何かあったのかな…?
すると廊下の窓から
:愁斗ー!急いで来て〜
愁斗
ん?この声…
楓弥
あれ?あの先輩って…
愁斗
ちょっと行ってくる
楓弥
分かった
楓弥
いってらっしゃーい
ザワザワ
英寿
ごめん,愁斗
愁斗
いえ…全然大丈夫ですけど…
めっちゃ人集り出来てる…
英寿
今日体育ある?
愁斗
5限にありますけど…
英寿
ごめん!体操服貸して!
英寿
忘れちゃって…
愁斗
いいですよ
英寿
ありがと!
愁斗
ちょうど名字同じで良かったですね
英寿
確かに(笑)
英寿
あと,2限にあるんだよね…
愁斗
え!急がないとじゃないですか
愁斗
急いで持ってきますね
愁斗
はい,どうぞ
英寿
ありがとう!昼に返しに来るね
愁斗
分かりました
:森ー!もうすぐ始まるよ!
英寿
分かった〜!
英寿
じゃあ愁斗また!
タッタッタッタッ
愁斗
はい…
愁斗
あ,俺も早く戻らなきゃ
楓弥
何だったの?
愁斗
体操服貸してほしかったらしい
楓弥
え!凄いじゃん
楓弥
先輩から頼られるなんて
愁斗
そうなのかな…
授業始まると外から
:森ーこっち! :もりぴ〜!
愁斗
(めっちゃ活躍してるんだな…)
俺とは違う
表に立って輝いている
俺はこの授業の間 ずっと先輩の活躍の声を聴いた