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テラーノベル(Teller Novel)

柚月

お父さん!
お母さん!

柚月

早く早く~‼︎

お母さん

待ってよ柚月、危ないわよ

お父さん

コケちゃうぞ~!

仲のいい3人家族やってんな

時々、親戚同士で集まって、会話してた

しょ~じき、くっそ暇やったけどな

けど、そんな暇な時間を一緒に過ごしてくれたんは、

ゾムやった

ゾム

ゆづき!
公園で遊ぼうや!

柚月

!
ええよ!

親戚の中で特に仲良かったからな

兄弟のいない私にとって、 ゾムはお兄ちゃんみたいやったし、 私はゾムにとって、 妹やったんじゃないかな

ある日に、事件は起きた

その日は海で遊んどった

ゾムと一緒にな

柚月

えい!
水鉄炮だ!

ゾム

ちょ、ちょ待って!
反則やって!反則!

お父さん

そろそろ、帰るか

お母さん

そうね、家に帰ってパンケーキ作りましょう♪

お父さん

お~い、ゾム!

お母さん

柚月~!

柚月

は~い、お母さん!

ゾム

は~い!

お母さん

そろそろ帰りましょう

柚月

、、まだ遊びたいな、、、

ゾム

!
ねえ、おばさん!
俺、もうにいちゃんやから
1人で帰れるから
まだ遊んでええ?

お母さん

だめよ、もし溺れたら誰も助けれないわよ?

ゾム

海には近づかんから!

柚月

!砂遊びだけ!

柚月

お願い!

お父さん

!
気を付けて、遊ぶんだぞ

ゾム

やった~‼︎

柚月

ゾム、ありがとう!

ゾム

ええよ!

お母さん

あなた、、

お父さん

大丈夫、ゾムはお兄ちゃんだぞ?

お母さん

、、でも、、、

お父さん

大丈夫だって、早く帰ろう

あの時、

もうちょっと遊んでたら、 海に、いたら

未来は変わっていたんかな

門限がそろそろの時、帰ったんや

そしたら、ッ、、

家が、燃えてた

原因は今も分からん

けど、、昔の私は何が起こっているのか、 分からなかった

柚月

え、、?

柚月

ここ、私の家、だよね、、?

柚月

ねぇ、ぞむ、、

ゾム

!
おじさんとおばさんは⁉︎

柚月

!
お父さん!
お母さん!

燃えた家に入ろうとする

が、少年が止めた

ゾム

あかんって!
柚月!

柚月

でッ、でも、お父さん、
お母さんが、、

ゾム

、、、もうッ、無理や、、

ゾム

瓦礫が邪魔して、家に入られへん、、

柚月

嘘、、だよね、
ねぇ、ゾム、、?

ゾム

ッッ、、

その後、ゾムは親の所に帰った

でも、私は親戚に引き取って貰えんかった

理由は知らん

そしたら、ひっどい施設に入らされた

臭くて、子供の死体が転がってた

そこで殴られ、蹴られ、その繰り返し

助けてって言っても、 助けてくれる人はおらん

その時に、 憎さ、悲しさ、怒り、そんな感情、 あっても無駄だと思ってしまった時

何かがガシャッと壊れる音がして

涙が出てこんくなった

それだけじゃ無い、 この事を同情されるのが、嫌になった

引き取ってくれた人も

殴られ蹴られ、

、、ウソしか、カンジョウっていう事が出来なかった

こんな生活、もう嫌やったから

引き取ったヤツを

殺した

すごく、ものすごく 簡単やった

で、道をふらふら歩いとってんな

そしたら、、

神奈

ねえねえ!

神奈

キミ!

柚月

、、何?

神奈

こんな夜遅くに
出歩いちゃ
ダメでしょ‼︎

柚月

、、それはアンタもやろ

神奈

あっ、

神奈

www

神奈

ほんとだ‼︎

ゾムと、一緒におったきりやったかな

気が落ち着いたのは

神奈

行く当てはあるの?

柚月

、、無い

神奈

じゃあさ!
うちに来なよ!
親がいなかったから
寂しいんだ!

柚月

!
うん、ありがとうな

そっから、神奈に家出をしたっていうウソをついた

けど、何故か、何故か人を殺した事は話した

怖がられると思ってだけど 怖がられる事は無かった

それからゾムと再会したのは、

何年も経った後やった

テクテク

ゾム

!
、、、柚月やんな、、?

柚月

!
ぞ、、む?

柚月

ゾム、久しぶりやな!

ゾム

あの後、
大丈夫やったんか⁉︎
連絡は途絶えたし、、

柚月

あ~、、
いっ、色々あったわ

ゾム

ごっ、ごめんな、、
助けに行けんくて、、

柚月

ゥ、、だ、だい、
大丈夫やって

柚月

、、ごッ、ごめんな

柚月

ちょっと、
気持ち悪いから、、帰るわ

ゾム

大丈夫か⁉︎

ゾム

ちょっと、家まで送るわ

スッ

柚月

!

柚月

良いって‼︎

ドンッ

ゾム

、、ゆ、、づき、、?

柚月

はぁッ、はぁッ

ダダッ

今でも、何故強く言ってしまったのか

強く押してしまったのか

覚えてない、ただ、

気持ち悪さ、気色の悪さだけ

覚えてた

嘘つき

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