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ジシン
あの地震から2ヶ月が経った
電気が付くようになり 暗闇から解放された
あの日以来 アイツは現れなくなった
「怖がらなくていい」
「友達になろう」
1ヶ月経った今でも
アイツの声が耳から離れない
アイツは結局なんだったのか
恐怖で生み出した幻覚…?
それとも…
………
いや、よそう アイツが居なくなって良かった
アイツの事は忘れよう
そう思い 僕は眠りについた
夢を見た
とても怖い夢を
濁流の中で僕は溺れていて
もがけばもがく程 僕は沈んでいった
もう駄目かと思った その時
アイツに助けられた
幽霊でも無ければ 人でも無い
異形の存在
「危なかったね」
ソイツは優しく微笑んだ
『た…助けてくれて…』
『あり…がとう…』
僕が感謝を伝えると
「君と僕はもう友達なんだ」
「苦しかったらいつでも呼んで」
そう言いながらソイツは消えた