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私はイラナイ子?

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私はイラナイ子?

♥

90

2019年07月27日

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私は、昨日あったことも 忘れてしまう

忘れたくない大切な人でさえ

そんな私のお話

病院にて

彩夏、調子はどう?

彩夏

.........

彩夏?

彩夏

ねえ、あなたは誰なの?

彩夏

ここはどこなの?

彩夏

何で私はこんなところにいるの?

...貴方のお母さんよ。

その後、お母さんは 昨日あったことすべてを 話してくれた。

でも、きっとこれも 明日になればきれいさっぱり 忘れてる

私は、そんな自分が嫌いだ

そもそも、私なんてこの世に 必用なのだろうか?

私は、いらないのかな?

そう、思うようになってきて しまった

彩夏

.....話してくれてありがとう。

...飲みものでも買ってくるわね。

彩夏

うん。

お母さんの後ろ姿を見ると 悲しくなった

彩夏

私なんかいても...

そんなことを考えながら 屋上へと向かった

彩夏

綺麗な青空だな。

彩夏

こんなところで消えられるなんて
私は、幸せものだな。

彩夏

さようなら、お母さん

彩夏

さようなら、世界。

彩夏

さようなら、私

私は、後ろに倒れようとした。

でも、その瞬間、 誰かが私の手を引っ張った

彩夏

うわっ

何をやってるの!?

彩夏

どうして、お母さんが?

貴女が病室にいなかったから、もしかしたらと思ってみたら、落ちようとして!

彩夏

だって私は、いらないんでしょ?

何を言っているの?

彩夏

私は、お母さんのことまで
忘れちゃうんだよ?

.....忘れられるのは、悲しいわよ。

でも、貴女がいなくなる方が
悲しいわよ。

彩夏

え?

貴方は私にとって
いてほしい存在なの。

だから、死のうとなんてしないで。
お願いだから。

私の可愛い子。

彩夏

お、お、お母さん。

私は、泣いていた。

私が勘違いしてただけなんだね。

ありがとう、ありがとう。

私を助けてくれて。

今、私はお母さんに、

ありがとう、と伝えたいと 思った。

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