You who are transparent.

作.要海 暖

第3話

授業が憂鬱で仕方ない。

聞いても分からない。

ついていけない。

ふと昨日の事を思い出しては

あの公園に行きたいと

思ってしまう私がいた。

放課後

あの先生、話言うだけ言って

私の話は何も聞いてくれないのね

誰にも私の気持ちなんて

きっと分からないんだよ。

イヤホンを耳から外しニカッと笑った。

穂希はイヤホンを耳から外した

「○△高校」

「K高校とかになるなぁ」

「もっと努力しなさい。」

「もっと勉強しなさい。」

「努力が足りないのよ」

「中条さんって何か普通だよねぇー笑」

「中条さんが悪いんだから、サッカーボール飛んでったじゃない。」

「普通の何が駄目なの？」

瞳から熱いものがたまって砂に落ちていった。

まるで水溜まりを作るように。

ねぇ、穂希。

もしかしたら私、

その言葉が言われるのを

何年も何年も

待ってたのかもしれない

ーto be continuedー