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テラーノベル(Teller Novel)

67話

無法街編

【ユウの叫び】

ホワイトシティーを出発し時は流れる。

ホワイトシティーで補充しておいた食料を消費し腹を補い少々の長旅は続いた。

マリン

乗り心地はいいけど景色もあんまり変わんないし飽きたなー

ショウタ

そうか?俺はずっと景色が変わって見えるけどな

マリン

ほんとにー?

誰がどう見ても大して変わらない景色、だがショウタにはどれも違う景色のように思えた。

それは直接的な景色を意味してるのではなく僅かだが夢に近づいていっている状況を意味しているのかもしれない。

チアキ

ねぇ、ソウシあれ…

ソウシ

子供だよな?ケガしてる助けるぞ

チアキ

えっ、ちょっと!!

ソウシは、馬車を飛び出し怪我をしている子供の方へ駆け寄った。

チアキ

バディ!止まって!

バディ

ピュェェェ!

チアキの声に反応しショウタやマリンも注意を向ける。

マリン

何!?

ショウタ

どうした?

チアキ

ソウシが子供を助ける為に飛び降りて、

マリン

なるほどね、シベリー!ソウシとその子供を!

シベリー

がうっ!

事態は収まり、シベリーがソウシとけ皮をした子供を連れて戻ってくる。

ユウ

君はどこの街の

子供

アーサシン街……

ユウ

その怪我は、?

子供

パパとママが蛇の刺青を入れた男の人に殺されて、僕だけ…逃げてきた

ユウ

!?蛇の?

ショウタ

心当たりがあるのか?

ユウ

いや、、。

ユウは、一呼吸置くとショウタに言う。

ユウ

分かっただろ、アーサシン街は弱肉強食最悪誰か死ぬぞ

ショウタ

…ゴクッ

ユウ

ギルドマスターになり仲間のことも思うなら今回は避けるべきだ。依頼も難易度によって実力に合った団員に任せるって事もある。今はその経験と思って、

ユウがそう言い切る前にライト達が間に口を挟んだ。

ライト

ショウタ、俺はもう覚悟できてる

チアキ

僕もだよ、

ヒメカ

私も怖いですけど、

マリン

覚悟を持って私は着いてきた。気にしなくていいよ!

ソウシ

俺も、チアキからはリーダーがどういう人か聞いてる。

ショウタ

お前ら…

ショウタは驚いた様子で目に涙を浮かべた。そして、泣かぬまいと大きく息をすい情緒を整えた。

ユウ

……。

彼は、目を逸らし

【分かった】と一言残した。

子供

……ぅぅ

ヒメカ

街に着いたらこの子の保護先を

ユウ

そんな場所はアーサシン街にはない。警察なんて居ない。言っただろ、無法街だ。力ないものは死ぬ。その子供も盗みでもして生き抜くしかない!

冷たく彼はそう言った。ヒメカやマリンはドン引くような目でユウを見る。

ライト

なぜそんなに詳しい?

ユウ

………。

ゆっくりと口を開いた。

ユウ

アーサシン街は、俺の産まれた場所、この街のことは母さんからよく聞いてる。そして、俺と母さんはこの街から去ること…いや逃げる事を選んだ。

ショウタ

逃げること?

ユウ

こ、こ、この街には、、

【近づきたくないんだよ!!!】

青ざめた顔で彼はそう言い怯えた様子で叫んだ。

ワールド・ギルド!!

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