貴方
私ね、春が終わったら死ぬんだ。
僕
はっ?
突然告げられた 死
僕
何でだよ…。
貴方
私ね、"春女"なの。
僕
春…女?
貴方
うん。
僕
じゃ、じゃあなんで今まで生きていたんだ…?
貴方
…寿命なの。
貴方
中学三年生の春、卒業したら死ぬの。
貴方
夏に外に出たら、寿命が半分も減るの。
貴方
それでもう寿命がなくて…見た目は子供だけど、中身は…もう…。
僕
…何で言わなかったんだよ!!
僕
僕が…助けてあげれたのに!!
僕
彼女の事は…守りたかったのに!!
涙がポロポロとあふれてくる
僕
く"っ…。
貴方
ごめんね。迷惑はかけられなかったの…
涙と共に桜が落ちてくる
"貴方"は"僕"を撫でる
貴方
泣かないでよっ"こっちまで…泣けて…くる"
僕
う"あ"あ"あ"
貴方
じゃあ…泣かないおまじないをかけるね。
涙で顔がぐちゃぐちゃになりながらそう言った貴方は…
僕の柔らかい唇に…キスをした。
桜のように…君の唇は甘かった。
コメント
3件
感動しました…。春女って…切ないですね…