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何も食べずにいると、出てくるのは無色透明な液体じゃなくて、黄色い液体でした。 人体から出てくるとは思えないほどだった。
「前」のはなし。
あなたが知る「前」のはなし。
私は、今よりずっと弱くて。
周りの影響を、受けすぎてしまう人間だった。
忘れもしない、
小学校低学年の時。
大好きな友達がいた。
けれど、少し、ほんのちょっとだけ、
口が悪かったんだ。
それだけなのに、
それは私に向けられたものでは決してなかったのに。
塵となって、胃に溜まって。
ついには、吐いてしまった。
それから。
何を食べても、
何を飲んでも、
ノンシュガーの飴を口に入れた途端、
吐いて、吐いて、吐いて。
死んだ方がマシだと思った。
身体が生きるのを拒否していたみたいだったんだ。
袋を抱えて、病院に行って、
点滴を打ってもらった。
初めて、ちゃんと眠れる気がした。
友達にも、先生にも相談した。
弱いままの私を皆、受け入れてくれた。
それから、
色々、消えてしまいたいことがあったけれど、
私は今、生きている。
過去の私が、頑張ってくれたから。
あなたの知らない未来を、
私は今、生きている。
きっと、これからも、
大きな音や、怒鳴り声は嫌いだけど。
未来のあなたが、
どうか笑ってくれていますように。