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終点 柳田駅6

終点 柳田駅6

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終点 柳田駅6

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2019年05月23日

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いつも

明日が来ませんように

そう願って

眠っていた。

朝になれば

あーあ

今日が始まっちゃったなー。

って思ってた。

今は違う。

早く明日になってほしい。

今日が早く始まってほしい。

そう

思えるようになった。

千夏ー。

千夏

なに?

今更だけどさー

どっか出掛けねえ?

俺今日から夏休みなんだー!

夏休みか。

澄子さんは仕事だし

透さんは今日は部活で

しばらく帰ってこない。

お昼も部活仲間と食べるらしいから

しばらく家を開けても

問題無いかな。

千夏

いいよ。

千夏

ただし、帰ってきたら宿題すること。

えー。

面倒くさいー!

千夏

早めにやっとかないと

千夏

後で苦労するよ?

帰ってきたあとね。

まずは、小遣い持って、スーパーに行こう!

お小遣いなら

澄子さんにもらったぶんがある。

バイトの給料は

ここに来るまでの交通費に使ったし

ほとんどはあいつらに取られた···。

千夏

スーパー、行こっか。

スーパー

すっずしー!

最高!

千夏

本当、涼しいね。

アイス買おーぜ!

千夏

お腹壊しちゃ嫌だから

千夏

飲み物にしとこっかな。

わかった。

飲み物コーナーあっちだから!

決まったらアイスコーナー来てな。

千夏

うん。

アイスを食べると

お腹を壊す。

今なら大丈夫だと思うけど

昔は、お腹を壊すなんて···。

トイレに籠もってなきゃだめで

そんなところを狙われたから。

だから、できるだけ

体調は崩さず

みんなと同じ行動が

できるようにしていた。

う、そ。

なんで。

あいつら···。

三人で何してるの。

なんでこんなところに···。

〜つ?

千夏!

千夏

っ!

良かった。

人違いだ···。

そうだよね。

あいつらがこんなとこまで

来るわけ無いし。

大丈夫?

千夏

大丈夫だよ。

千夏

心配かけてごめん。

なんで謝るの?

千夏

え?

千夏

いや、だって

千夏

心配かけちゃったし···。

そういうときは

心配してくれて

ありがとう!

でしょ!

ありがとう···。

千夏

うん。

千夏

ありがとう!

それでよし!

俺、もうアイス決めちゃったからさ。

千夏

私も決めた。

なにそれ?

カフェオレ?

意外だな。

千夏

なんで?

千夏って、オレンジジュース飲んでそう。

千夏

子どもっぽいってこと?

そうじゃなくて!

オレンジ色が似合いそうだから。

私の服装は大抵

黒や灰色

白などの色。

柄もできるだけなく

無地なもの。

目立たないように。

休日にまで

あいつらに見つかりたくない。

今は澄子さんの服を着てるけど

黒に白。

私の普段の服装だ。

千夏

初めて言われたよ。

そう?

じゃあ今度、服買いに行こうよ!

母さん、休日に千夏の服買うって言ってた!

千夏

千夏

オレンジ、似合うかな。

似合うって!

純の笑顔には

不思議と説得力がある。

今度

オレンジ色の服

着てみようかな···。

続きます。

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