コンコン
豊島 綾
はい
須藤 りんたろう
あーや!
須藤 りんたろう
来たよ
豊島 綾
りんた!
豊島 綾
やっほー‼
須藤 りんたろう
今日の検査はどうだった?
豊島 綾
うん!
豊島 綾
めっちゃ良かった!
須藤 りんたろう
お!良かった!
豊島 綾
ねぇ、
豊島 綾
今日はなんの話する?
須藤 りんたろう
んー…
須藤 りんたろう
あ、そうだ!
須藤 りんたろう
俺の学校のはなししてやるよ
豊島 綾
わ!本当に?!
豊島 綾
ありがとう‼
須藤 りんたろう
俺の学校では…
綾と過ごす時間はとても楽しくて
毎日毎日時間がとてもはやく過ぎていった。
綾はいつも楽しそうに話を聞いてくれて
俺自身も楽しかったんだ。
須藤 りんたろう
そういえば綾って
須藤 りんたろう
どんな病気なの?
豊島 綾
えっ…
須藤 りんたろう
あ
須藤 りんたろう
もしかして
須藤 りんたろう
聞いちゃいけなかった?
豊島 綾
う、ううん
豊島 綾
大丈夫
豊島 綾
でも
豊島 綾
またいつか言うね?
豊島 綾
私の心の準備ができたら
須藤 りんたろう
わかった。
須藤 りんたろう
そんときまで待ってるな
豊島 綾
うん
豊島 綾
ありがとう‼
りんたはしらない。
私はリンタには言ってない
私が不治の病だということを。
なんでかって?
せっかくできた友達だから
私が治らない病気って言うとりんたは離れていっちゃうから
他のみんなもそうだった。
最初は仲良くしてくれたのに
私が治らないってわかると離れていっちゃった
彼女達なりの優しさなのかもしれない
自分自身と私が悲しくならないように
でも、いつかは言わないといけないんとだ。
私の口からりんたにこのことを
いつか言えたら
いいな。