リンク・ナイトメア

第3話

Ep.1 夢を盗む怪盗さん中編

2023年10月28日

#ファンタジー

#コメディ

#ホラー

#一次創作

#創作

Ruka@二次創作楽しい

白

お父さん！お母さん！

白

返事して！

白

ねえ！

白

ねえってば！！

白は必死に2人に呼びかけるが 2人はうなされているだけで白には答えない。

白

一体……どうしたら……

白は頭をフル回転させて今の対処法を考えた。

白

そうだ！警察に連絡……

白

でも、他の人の悪夢対応をしてるかもしれないし……

白

由奈に電話してみる……とか

白

あああっ、でも由奈今、携帯取り上げられてるし……

と白が頭を抱えて悩みこんでいると

謎の白い光が現れて白を包んだ。

白

な、なにっ……？

白い光が消えたかと思うと、

白は知らない場所にいた。

白

ど、どこ……ここ……

白

このソファー……家にあるのだ……

白

この人形も…鏡も……

白

何で家のものがこんな所に……？

多くの疑問があったが、白はまず先にここから脱出することにした。

白は歩き続けた。

2分……5分……30分…… いやそれ以上？

何時間歩いたか分からない状況で白は見知らぬ場所を歩き続けた。

白

……はぁ、はぁ……どこに……出口が…

息を切らしながら白が辺りを見渡すと、家具の山に埋まった女性を見つけた。

白

人……！？

白

しかも埋まってる！助けなきゃ……

白は女性の元へ駆けつけ、家具をよけて、声を掛けた。

白

だ、大丈夫ですか……！！

すると女性はむくりと起き上がった。

？？？

い"ってぇ……。

？？？

クッソ……あの悪夢……好き放題やりやがって………

白

あ、あのぅ……、

？？？

え"っ！？一般人！？

？？？

悪夢見……ではなさそうだな……

？？？

あ……いやもしかしたら……

白

……え？

白が困っていると、？？？はいきなり白に飛び乗ってきた。

？？？

……。

白

えっ……ちょっ……！！

白

や……辞めてくださいっ！！

白は何だか恥ずかしくなり？？？の頬をビンタした。

すると？？？は白からおりた。

？？？

っててて……よし、警察の人じゃ無さそうだ。

白

え？今のでどうして……？それに貴方は…？

？？？

私は

？？？

ルナ

ルナ。悪夢を盗む怪盗さ。

白

貴方がその怪盗さん…！

白

じゃあつまり……ここは悪夢の中？

ルナ

おー！君頭きれるね〜！

ルナ

で、何故警察側じゃないか分かったかっていうと……前に悪夢見になった警察の子供に悪夢の中で教えて貰ったからさ。「警察の子は皆護身術を習っているから、何かあったらすぐ対応できる」って。

ルナ

君は護身術身につけてないから、とっさにビンタしたという訳だ！

白

なるほど……。

ルナ

つーかさ、何で一般人がいる訳？

ルナ

あ"……もしかしてこの間の高校生みたいな……。

白

なんかいきなり白い光に包まれて……

ルナ

やっぱり……。なんか最近調子悪いな…。そろそろ点検しなきゃなぁ。

ルナ

んな事より、君。早くここ出た方がいいぞ

白

え？何でですか？

ルナ

ここは悪夢の中。具現化された悪夢が居る。

ルナ

そんな悪夢は、悪夢見になった人のトラウマやストレス、マイナスな感情から生まれているから、人間を見ると襲ってくるんだ

ルナ

ほら！よく言うだろ？八つ当たりって！

白

八つ当たり…って言うのかは分かりませんが…なるほどです！

ルナ

そうと分かったらすぐ帰r……

白

どうやって帰るんですか……？

ルナ

まさかの知らなかった……

ルナは驚きつつも、どこかガッカリした様子で話し始めた

ルナ

しゃーない……。今回は諦めるか……。

白

ま、待ってください！！

白

あのっ……この悪夢、私のお母さんとお父さんの悪夢なんです……！

白

だから……助けてください！！

ルナ

……。

ルナ

死ぬかもしれないぐらい危険だぞ。そんな中着いてくるのか？

白

はいっ！

白

怖いけど……私、お母さんとお父さんを助けたいです！

ルナ

…。

ルナは白を少し懐かしそうな目で見つめた。

ルナ

君に何かあったら私が助ける。異変があればすぐに言いいなよ。

白

……！

白

はいっ！！

白が返事をするとルナが誰かを呼び始めた

ルナ

ばくまる〜？行くよー？

ルナ

あれ…、ばくまる〜？

白

ば、ばくまる……？

すると瓦礫の中から何かが飛び出した。

ばくまる

ばくぅ〜！

白

な、なにこの子……！

白

かっ……可愛いぃ……

ばくまる

ば、ばくぅ〜///

白

ホント可愛い……ばくまるちゃんって呼んでいい……？

頬を赤らめながら白に近づくばくまるにルナは呆れていた。

ルナ

……さて、行くよ〜？

白

あ、はーい！！

白

行こ！ばくまるちゃん！

ばくまる

ばくっ！

そして3人は歩き始めた。

歩き始めてから1時間？

白

ル、ルナさぁん……もう1時間くらい歩いてませんか？

ルナ

ん？まだ5分くらいしか経ってないよ？

白

えぇえっ！？あ、歩き疲れて頭がどうにかしてしまったんでしょうか…？

ルナ

いや、初めて悪夢に入ったらそうなるさ。なんてったって、悪夢ん中は時の流れが遅いのさ。

白

つまり……現実では1時間近く歩いて居るけど、悪夢の中では短い時間しか歩いてない……という事ですね…！

ばくまる

ばくっ！？

ルナ

な、ホント頭きれるな。君。

白

いえいえ！そんなこ……、と…、

白

……。

話している最中、急に無言で何かを見つめ始めた白にルナは不思議に思った。

ルナ

おい……？大丈夫か？

ばくまる

ばく…？

白

ぁ……おかあさん…おとうさん…、

白

悪夢見になっても……大丈夫だったんだ……

ルナ

なに言って……

ルナ

……！まさかっ！

ルナが白の目先を見ると、そこには

具現化された悪夢がこちらに手を振っていた

ばくまる

ばく……！

ルナ

あぁ、まずい…。止めなきゃアイツは…

ルナは悪夢に向かって歩いていく白の前に先回りして声をかけた。

ルナ

君！そっち行っちゃダメだ！

白

……。

そんなルナの言葉に耳も傾けず白はルナをドンと押して倒した。

ルナ

っ……クソ、どうしたら！

ルナが対処法を考えているとばくまるが慌てた様子でルナを呼んだ

ばくまる

ば、ばく！！ばく！！

ルナ

何？ばくまる。

ばくまる

ば、ばく！！

ルナ

はぁ？悪夢が？そんなまさか……

ばくまるに言われた通りルナが悪夢を見ると悪夢が手招きしながら片手を刃に変え、刺す準備をしていた

ルナ

おいおい、マジかよっ……！！

ルナは急いで立ち上がり、白の元へ走り出した。

ルナ

(あのままだとあの子は悪夢に刺されて死ぬ……！)

ルナ

(そうなったらあの子は悪夢に取り込まれて…)

家族愛の悪夢

ｻｧ……おいデ……ハク……

白

お母さん……、お父さん……

白はどんどん進んでいく。やがて悪夢が刺す体勢に入った

ルナ

(間に合え……間に合え……間に合え……！)

白

……。

家族愛の悪夢

アナタは、私タチと永遠に……

家族愛の悪夢

一緒ダカラネェェエエ！！！

悪夢が白を刺そうとした瞬間…！！

と斬られる音と共にルナが白を庇い、床に2人で倒れた。

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