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奈緒
……びっくりしたぁ
私は急いで家に帰って、自分の部屋で高鳴る鼓動を落ち着かせていた。
奈緒
あんな顔…するんだ…
思わず逃げてきちゃったけど…
明日が休日でよかった…
奈緒
次どんな顔で会えばいいのかわかんないよ…
ﾋﾟﾛﾝｯ
奈緒
ん？LINE…。誰からだろ
そこには「斎」という名前があった。
奈緒
いいいいつき先輩！？！？
斎先輩から来たメッセージは
“明日、会うぞ”
奈緒
えぇぇ！？どういうこと！？
〜斎先輩とのLINE〜
斎
明日、会うぞ
奈緒
会うって、私と先輩がですか？
斎
それ以外ないだろ
斎
お前の家に迎えに行くから
斎
午後1時からだ、忘れんなよ
奈緒
な、なんで会うんですか？
斎
わかんねぇけど
斎
優大が会えって
奈緒
優大先輩が…？
斎
とにかく、病気じゃないなら自分で正体を突き止めるしかない
奈緒
病気？正体？
奈緒
何の話ですか？
先輩、何か目的があるような…
斎
さっき胸が苦しかった原因を突き止める
斎
優大は、お前に会えばわかるって言ったから
…もしかして、先輩が赤面してた時のこと！？
奈緒
あ、あの！
奈緒
さっきの…キスのことは忘れてください…
斎
キス？
斎
何のことだ？
奈緒
さっき私と先輩がキスしたことですよ！
斎
何言ってるんだ
斎
キスなんか恋人同士でしかできないだろ
斎
あれはキスじゃない
奈緒
こ、恋人同士でしかって…
まさか…先輩って…
斎
普通はそうだろ
斎
あれは唇が当たっただけだ。キスじゃない
超がつくほどの純粋ピュア系男子！？！？
(※デジャブ)
奈緒
そ、そうですか…
斎
とにかく、明日は会うからな
奈緒
わかりましたよ…
斎
じゃあ、おやすみ
奈緒
おやすみなさい。
…あれ？
斎先輩から“おやすみ”って言ってもらえるなんて…
いつもの悪魔先輩の口調なのに…
この時、私は確信した。
先輩は、私を意識し始めてるんだ。
明日が絶好のチャンスなのかもしれない。
決めた。絶対明日
悪魔先輩を落とします
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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