その頃…

その手紙の内容とは… 優奈へ 元気にしていますか？？ 成長したあなたが、この手紙を読んでいる頃には、きっと、私は、もうこの世にはいないんでしょうね… 実は、ずっと前から、あなたに伝えとかなければならない事がありました。 でも、その前に… 私は、あなたに嘘をついていました。 それは、4人家族である、ということ。 なぜそんな嘘をついていたのかというと、あなたを悲しませないため。 今までに、友人や祖母、様々な方から裏切られてきた優奈にとって、私だけは裏切りたくない、あなたを守りたいという強い想いで、こんな嘘をついていたの。 結局…また、あなたを裏切ってしまったのだから、私も人間として、あなたの母としての役目も、失格ですね…😭😭 けれど、これだけは約束して、私のことを許さなくてもいいけれど、大和さんや律を攻めることだけは許さないからね。 あの2人は、 今まで、あなたのために必死に生きてきているからそれだけは許さない。 で、このことを踏まえた上で、ある2つの事を伝えておきます。 1つ目は、私と大和さんは恋人同士ではなかったということ。つまり、偽婚約者だったって訳。だから、あなたを産んだのは私だけど、本当のあなたの父親は大和さんではなく、違う人だったということ。 2つ目は、あなたと律は、兄弟ではないということ。 実は、律は捨て子だったの。 だけど、あの子は小さい頃から、とてもしっかりしてて、才能がある子だったから、律の父親である大和さんと共に、優奈を育ててきたの。 でも、突然、なんで？って、こんなことを言われても…ってなると思う。 手紙を読んだ今はきっと、怒りや驚きを隠せないと思う。 けれど、私は、この手紙の内容によって、あなたを悲しませるつもりはないし、もちろん怒らせるつもりもないわ… ただ、本当は、この手紙を、私からあなた自身に、ちゃんと渡したかった…というか、ちゃんと生きている間に、あなたに伝えたかった…😭😭 今まで、このことを隠していて、嘘をついていて、本当にごめんなさいm(*_ _)m これからは、自分の納得がいくように、あなたらしく生きていって下さい。 幸せなことを祈ってます。 優奈の母より