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六奏マフィアパロ

六奏マフィアパロ

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六奏の紫がリーダーと間違われる話

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2024年02月07日

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モブ1

おい、いい加減吐けよ。

モブ2

強情だな~?我慢してもいいことないよ?シクフォニリーダーのいるま君?

いるま

だーかーらー、言ってんだろ?俺は何も知らねぇんだって。そもそもリーダーじゃねぇし。

モブ1

そんなわけねぇだろ!

そんな言葉と共に腹部を蹴られる。

いるま

うぐっ…!

モブ2

はー、いるま君本当口堅いね。

いるま

いやー、知らないからなんすけどね?あんた達が誤解してるだけっすよ。

モブ1

…おい、アレ使おうぜ。

アレ…?ってなんだ…?

男の一人が取り出したのは注射器と見るからにヤバそうな粉。自白剤かなんかか…?まあ自白剤なんか使われたところで、本当に何も知らないから使い損、使われ損なんだけど。

モブ2

時にいるま君はさー、同性愛ってどう思う?

いるま

…なんとも思わねぇけど?

モブ2

そっか。じゃあこれからいるま君を抱くから、可愛く鳴いてね。

いるま

は?

呆然とする俺の腕に注射器が刺さる。

いるま

っ!?な、んだこれ…っ!

途端に体が熱くなって息が荒くなる。自白剤、なんかじゃない。これは間違いなく…。

モブ1

あ〜、即効性の媚薬なんだけど早速効いてきた?

いるま

自白剤の方が百倍マシだな…。

あー、駄目だこれは。俺、気持ちよくなってきちゃってるもん。…最悪だな。任務の一環で女を抱くのすら嫌なのにこんなわけわかんない男共に…。

いるま

…助けて、LAN…。

届くわけないとわかっていても呟かずにいられなかった。爆発音が響いたのは、その直後だった。

LAN

ごっめーん、いるま!遅れた!

目の前の壁をぶっ壊して入ってきたLANは待ち合わせに遅れた時みたいに、可愛らしい笑顔を浮かべていた。

モブ1

嘘だろ…!?

LAN

えーと、タゲットファミリーの皆さん?なんでいるまが拐われたのかわかんなかったけど…おれと間違えて攫われたんだ?

モブ1

は?コイツを助けたいからってそんな嘘引っかかるわけねーだろ!女みてーな声しやがって!メンバーにも舐められてるみたいだし?お前がリーダーなわけねーだろ!

あーあ、LANの上辺しか見てないからそんな風にしか言えないんだよ。

LAN

ふぅん?

一気にLANの声が低くなる。

ガンッという音と共に、男に足ドンをかますLAN。

LAN

マフィアやるなら情報収集はちゃんとしなきゃ駄目だよ?おれが、シクフォニのリーダーなんだよ。

いるま

…LAN。

LAN

ん?どしたー、いるま。

いるま

俺…無理矢理脱がされて、キスされそうになって…。

目に涙を溜めてそう言えば、LANの顔から笑顔が消える。男達は“えっ、そこまでしてない…!”とか言ってるけど、LANには聞こえない。

LAN

はー…拷問だけならマフィアの世界では普通だから許してあげようと思ったのに…。

男の額に銃を突きつけるLAN。

LAN

恨むならいるまに手出そうとした自分を恨めよ?バーカ。

なんの躊躇もなくトリガーを引いて、LANは男二人を殺した。…あ、久しぶりに見たけど、やっぱり返り血を浴びたLANって、綺麗だな…。

LAN

いるま、大丈夫?怪我ない?うわぁっ、めっちゃ痣できてる!早く帰ってすっちーに手当てしてもらおう〜!

さっきまでの冷たい雰囲気から一転、慌てて俺の拘束を解くLAN。

いるま

…ありがとな、LAN。

LAN

何が?いるまはおれの大切な人だもん。いつだって助けるよ。

拘束を解くとLANは俺へと手を差し出す。

LAN

帰ろ?皆が待ってるよ。

いるま

…おう。

LAN

…そーいえばいるま、無理矢理脱がされてキスされそうになったんだっけ?

いるま

え?あー、あれは嘘…。

LAN

帰ったら消毒しようね。

いるま

ん?いや、だから嘘…。

LAN

楽しみだね、いるま。

いるま

…(あー、これ嘘ってわかってるけど押し通すつもりだ。素直に抱かれたいって言えばいいのに。)

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