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あんず
大切な話って…？
ももか
あのね。
ももか
私、前に親友が引越しちゃったじゃん、
あんず
あぁ、うん、。
ももか
その子の妹が、訳あって1ヶ月間、この村に戻る事になったの。
ももか
それで預かって欲しいって言われたんだけど…
ももか
ほら、うちって貧乏だし、
ももか
お父さんは東京で仕事してて、お母さんは病気がちで寝たきりじゃん。
あんず
つまり、私の家で預かれ、と。
ももか
そうそう〜！
ももか
やっぱあんずは凄いね〜！言わなくても何でも分かっちゃう！
あんず
むっ、無理だって…！
あんず
私の家も忙しい事、分かってるでしょう？
ももか
でもでも〜、
ももか
その妹ちゃん、ちょー可愛いんだよ？
あんず
…余計にいやだ、。
ももか
あっ！いつものあんずだ〜♡
あんず
は！？
ももか
まゆゆがいると、なんかしっかり者のお姉さんって感じで、そんな事言わないじゃん？
あんず
ももかだって…まゆゆがいなくなった瞬間私にべったりじゃない…
ももか
だって…！あんずとずっと仲良いのは私でっ…！！
あんず
ももか、ヤキモチ？
ももか
もうっ、気付くの遅い！
あんず
あはは、ごめんごめんw
ももか
…ところで、可愛いから余計にいや、というのは？？
あんず
村一番の美人の座が…奪われちゃう…から…笑笑
ももか
あははっ、みんながあんずがこう言ったことを知ったら…うふふ
あんず
ちょっ、やめてよね？
あんず
…じゃ、私帰るから
ももか
待って待って！！
あっ、その子、お花が大好きなの！
あっ、その子、お花が大好きなの！
ももか
一緒に花についてお話出来ると思うよ！
ももか
あんず、いつも花に関しての話し相手、いなくて寂しがってるじゃん！
ももか
…だめ？
あんず
はいはい。分かったって。
あんず
帰ったら親に聞いてみるね。
ももか
ほんと！？ありがとう…！
ももか
じゃ、また明日！
あんず
うん。ばいばい！
あんず
…
あんず
結局、断れなかったなぁ…
＿チリンチリン。
ドアに掛かった看板の「CLOSE」という文字を見つめ、家に入る。
あんず
(お母さんは…)
あんず
(まだ帰って来てないのか。)
私は、一息つく間もなく、 さっき見た「CLOSE」の文字を「OPEN」に変える。
お客さんはすぐに来る。 今のお客さんが帰ったと思ったら、また次のお客さん。
私に休憩という手段は残っていない。
これが私の日常。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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