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テラーノベル(Teller Novel)
俺の存在価値

俺の存在価値

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11

ありがとう

♥

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2022年09月27日

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やっとの思いでここまで来た

屋上

疲れたとき、何かあって落ち込んだ時、俺はいつもここで気を休めた

俺にとっての休息できる 1つの場所

でも、もう おしまい

今日で、かいほう

もうまともに力が入らない 体に鞭を打って 俺はフェンスに手を

かけた

風が少し強くて

少し肌寒かった

総統

幹部のみんな

今までごめん

迷惑かけて

でも、おれ

tn

ここにこれて、

tn

よかったっ…

俺はそう言ってフェンスから手を離した

ふわりと浮く体に身を預けるように俺は目をつぶった

はずなのに…

その瞬間、何故か仲間の声が聞こえて

俺は目を開けた

ut

トンちっっ!!

走馬灯かなって思って

でも 目の前には青色の 彼が

必死に俺の手を両手で 繋いでいた

tn

…ぇ?

俺も一瞬すぎて分からんかった

ut

トンちっ、、

ut

お願いっ、、

ut

僕、まだまだ話したいことあんねんよ
っっ…

ut

死なへんでや…

苦しそうな顔で 俺を見つめ 泣く彼の水滴が 顔にポタポタ流れ落ちる

ut

上がっておいでっ?

ut

トントンっっ!!

必死に掴む彼に 心が痛む

tn

…なんで、生かすん?

ついつい強く当たる自分が 嫌だった

tn

俺、おこってばっかで

tn

嫌やったろ…?

tn

俺なんかが生きてちゃダメなの!!

震えて精一杯の声も 掠れ掠れの俺を 見つめる大先生

俺の目からも雫が落ちた

ut

…そんなこと、、ない!

大先生は必死に顔を振った

ut

僕やって無能やし、何も役になんか
立てへん

ut

辛いことなんかたくさんあったっ

ut

苦しいことも、辛いことやって
数えきれないぐらいあった

ut

僕やって、死にたいって思う
ことあるよっ

ut

でもっ!でもっ!

ut

でも、頑張っとる

ut

トントンがいなくなったら、
誰がこの軍を守って支えていくねん?

ut

トントンは大事なのっ…

そう言って大粒の涙を流す彼に

俺も涙が止まらんかった

ut

ちゃんと捕まって…

ut

僕もそこまで強いわけやないから

ut

体力続かんねんっ…

さっきよりもずりっと落ちる手

その時、後ろから 他の声が聞こえた

kn

大先生、トントン!

kn

大丈夫か!今、助ける

zm

お、俺もっやる!

何人もが繋がって俺は

お星さまにならずに また かえってきた

俺が上がった瞬間、 皆は安堵の表情を浮かべた

俺も足が動かんくて ぺっちゃんこに座ったまま

ボーッと皆を見つめた

息を切らしてるやつもいれば、 泣いてるやつもいた

特に大先生は

大先生は一番グズッてた

そんな中、 1人の男が俺の前まで やって来て 目を合わせるように

しゃがんだ

gr

トン氏

そういう彼の名は グルッペン・フューラー

俺の俺たちの総統やった

gr

すまなかった

gr

苦しかったろう、辛かっただろう?

グルッペンの声で 周りも俺たちの方へと 自然に集まった

グルッペンは悔しそうな顔で はなしてて

俺も苦しくなった

gr

気づいてあげれんくてすまんかった

gr

ここまで追い詰めて

gr

…すまなかった

そう言ってグルッペンは 俺に抱きついた

いきなりのことで 最初は唖然としてたけど、

グルッペンの体は温かくて まるで 俺を包みこんでくれてるようで

何故か気持ちが落ち着いて

なみだが溢れた

tn

グスッ…うぅ…

tn

おれ、

tn

おれ、まだここに居てもいいですか?

tn

生きてても

tn

いいですかっ…

皆から言って欲しかったこと

俺はグシャグシャな顔で皆に 言った

gr

あぁ、ずっと支えてくれ

gr

トントンは書記長じゃなく、
メンバーだ。1人の幹部だ。

gr

そして、家族だ

皆、頷いた

皆がその瞬間、 抱きついてきて

俺は倒れた

ただ、ただ、俺は 泣いて

泣きじゃくった

生きよう

俺は誓った

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コメント

21

ユーザー
ユーザー

テラーの作品をたくさん読んだけど初めて泣いた  【マジ】

ユーザー

ガチめに泣いた🥲

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