さところヴァンパイアパロです

🚫流血表現ありです！🚫 苦手な方は回れ右！！大丈夫な方はこのままどうぞ〜↓↓↓

急に訳のわからないことを言うころんを、壁に押し付けられた体勢のまま睨む

パンッ！！

いきなり発砲して来た弾をなんとかかわすと、ころんは煽り口調で言う

シャツを留めながら身体を起こすと、銃をいつものように構える

ころんも楽しそうに口角を持ち上げて、銃口をこちらに向けた

手に握る銃の反動を感じながらまずは一発…

パンッ！！

ひょいっと軽々かわしたころんは下に消えて、着地した

俺も半端ヤケクソになりながら3メートルほどの高さの観戦席から飛び降りた

着地で足がビリビリ痛む

"パンッパンッ"という銃声と共に飛んでくる弾をかわしながら、ころんを視界にとらえるとまた一発撃つ

もういい、捕まえるためならなんでもやってやる…

足を止めると、追ってこないのを不思議に思ったのかころんがこちらを向いて、走ってくる

できる限り体調を悪く見せ、涙目で見下げてみる

"ジャキっ"

目の前に突き付けた銃の引き金を思いきり押し込む

…作戦失敗… するところんは迷いなく窓を突き破って外に飛び出した

童顔に意地悪そうな笑みを浮かべて撃ってくる

意を決して窓から飛び出して、再び銃を撃ち込んだ

するところんの撃った弾とかすり、相撃になる状態がつづく

周りの生徒たちを横目に、無駄に素早いころんの背を必死に追いかける

地面を思いきり蹴るたび、喉から鉄臭い血の味がする… 視界が速くて本当にめまいがする

ーーそして次の瞬間だった

周りから急に悲鳴が上がるものだから反射的に上を見上げると、校舎の屋根に立った今にも落ちてしまいそうなくらいフラフラしている女子生徒がいた…

するとそいつは足を絡ませ、バランスを崩した

ー…そこからはもう反射的だった

けたたましい悲鳴の中、俺はただ落ちてくる女子生徒に狙いを定めて落下地点と思われるところに滑り込むー…

なんとなく、鎖骨から肩にかけて痛みが走った気がした……ー

…おそるおそる目を開けると生垣にきれいに落下したらしく、腕の中に落ちて来た生徒はかすり傷を擦りながら何度も謝っている

多数の生徒につれていかれるのを見送りながら、青髪を探す

すると鎖骨あたりがドクンと脈打ったように痛んだ

見ると、鎖骨から肩にかけて切れた線が入っていて、血が傷口から垂れていた…

シャツも破れていて、そこは赤く染まっている

歩こうとするがそのたびに傷が痛んで、さらにさっき走った息切れとミックスされる

すると周りで撃ち合っていた他の生徒達が、何やらつぶやきながらこっちに近づいてくる…なんだ？

楽しそうに言うそいつらに後ずさった時急にそいつらが吹き飛び、その拍子に視界が曇り一瞬の突風を体に受けた

かすかに　あいつの匂いがした…ー

いつもより幼く、煽り口調のころんは楽しそうに笑う

そして尻餅をついた俺の横に立った

二人は青ざめた顔をして、よろけながら走って行った

そして俺を立たせると大ホールへ続く人気のない外廊下を、腕を引っ張りながら歩き出す

…これで、終わり、なん…て

気がついたら俺は重く感じる右手の銃口を、ころんにむけていた

しかし人差し指をかけた引き金は引かなかった …いや、引けなかった

そう呟くと同時に、俺は膝から崩れた

ころんはそう言うと軽々と俺を担ぎ上げ、そしてそのまま薔薇の香りのする庭園のベンチにおろす…

そして俺のネクタイを緩め、シャツのボタンを外していく……ー

115タップお疲れ様でした(*´ω｀*)

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