気がつくと私は病室に居た。
さっきまで廊下に居たような・・・?
あれは夢だったのか?
フローレンス
ここは…どこ…?
誰かの声がした。
イリア
フローレンス!良かった…
フローレンス
だ…れ…?
喋りづらい、そして意識がはっきりとしない…
私が喋ろうとした直前にアイリスらしき人が喋りだした。
アイリス
フローレンス、貴方は病気の悪化とストレスで倒れたのよ。
アイリス
そして検査をしたところ、肺が機能してなかったから
アイリス
手術して肺を人工の肺に取り替えたわ
肺を人工の肺に・・・?
頭が一瞬混乱した。
フローレンス
人工の肺に…?
アイリス
ああ。肺が機能してなかったから
フローレンス
人工って…ロボット…?
アイリス
うーん…まあ、ロボットだろうな
アイリス
でも大丈夫だと思う。そのうち脳が人工の肺に慣れるから
フローレンス
…
フローレンス
そうなの…かな…
それから数年後___
私は医師になり、沢山の人々の病気を治している。
人工の臓器が増えてきて、
心臓移植などがすぐにできるようになった。
数年前の私と同じような病気を持っていた人達も
次第にその病気が治っていった。
ただ、私の場合、悪化しすぎて治すことはできないらしい。
でも、私が居るからこそ、人の病気を治すことができる。
私の病気を幼いときに治してくれた人が居たからだ。