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テラーノベル(Teller Novel)

青影

猫船さんっ!!

猫船

……。

猫船は目を閉じ、 動かなくなった。

青影

(俺のせいだ。)

青影

(このままだと
猫船さんも)

ポワッ

チャリリリッ!!

青影

ッ!!

魔法陣から複数の 黒い鎖が飛び、 男性に巻き付く。

ギギギッ

怪しい男性

うぅっ!

青影

(これは…)

…やってくれたわね。

青影

ッ!

ふと背後で 何者かの声がし、 青影は振り返った。

第11話

『悪魔』

……。

青影

(この人は…)

黒い影が女性となり、 女性の頭には、角 お尻辺りににしっぽがある。

……。

青影

(人間…じゃないな。)

怪しい男性

あ、悪魔…

よくも
私の親友に酷い事を
してくれたわね。

桜、注射嫌いなのよ?

チャリリリッ!

グサッ!

怪しい男性

ぎゃああああっ!!

鎖の鋭い先端が 男性の手の平に突き刺さった。

青影

(うわぁ…)

…さて、

ギシッ

悪い事をした腕は
どっちだったけ?

怪しい男性

ひっ、

骨を折るだけだから
安心して♪

ちぎらないだけ
ありがたいでしょ?

青影

(ち、ちぎるって…)

青影

(表現怖すぎるだろ。)

青君、
どっちだったけ?

青影

え、

青影

(今の呼び方って…)

私よ。

桜に
取り憑いていた
幽霊。

闇桜

青影

(この人が…
闇桜さん?)

闇桜

まぁ、幽霊
じゃないけどね。

闇桜

で、
どっちだっけ?

闇桜

思い出せないなら
好きな方でいいわよ♪

青影

どっちも駄目ですよ!

青影

やめて下さい!

闇桜

どうして?

青影

どうしてって…

青影

(流石にやりすぎだ。)

闇桜

ふーん…

闇桜

まぁ、青君が
言うならいいか。

闇桜

特別に

ポワッ

シュッ!

青影

ッ!!

チャリッ!

怪しい男性

ッ?!

女性に向かって 放たれた針が、

銀色の絡みあった 鎖の壁により防がれた。

闇桜

残念だったわね。

チャリッ!

怪しい男性

ああああっ!

闇桜は男性に巻かれた鎖を さらに絞めた。

闇桜

せっかく
手加減してるのに、

闇桜

次、そんな事したら
両腕ちぎるわよ?

青影

(強い。)

闇桜

そうだ。

闇桜

そこの女性に
渡された資料、
ちょうだい。

闇桜

破ったりせずにね?

青影

(資料?)

怪しい男性

は、はい…

闇桜

…ふーん、

闇桜

写真つきなのね。

青影

(何を見てるんだ?)

闇桜

…あら、

闇桜

遅かったわね。

闇桜の視線の先には 夜桜が静かに立っていた。

夜桜

……。

青影

(夜桜さんだ。)

闇桜

はじめまして、
闇桜よ。

夜桜

闇桜??

夜桜

…証拠は?

闇桜

証拠…ね。

闇桜

心を読めることかしら?

闇桜

他はないわ。

青影

(確か闇桜さんは
心を読めたな。)

闇桜

さっき、
『こいつは誰だ?』って
思ってたでしょ?

夜桜

思ってたが、

闇桜

『そんなの誰でも
分かるだろ。』って?

夜桜

……。

闇桜

そうね。

闇桜

なら、
今から夜桜が
考えたことを
全部読み上げる?

闇桜

それなら、
信じてもらえるわね?

夜桜

……。

青影

(考えてる事を
読まれる上に、)

青影

(口で言われるのは
嫌だな。)

夜桜

一旦、保留だ。

闇桜

あら、
読まれて言われるの
嫌かしら?

夜桜

当たり前だ。

夜桜

ところで桜は?

闇桜

そこよ。

猫船

……。

猫船は未だに 動かず青影が支えている。

青影

(俺のせいで
「あれ」が
投与されてしまった。)

青影

(数時間後に、
猫船さんはもう…)

闇桜

大丈夫よ。

闇桜

桜はこれぐらいで
死なないから。

青影

え?

青影

(これぐらいって)

闇桜

寝てるのは
桜の特質が
発動してるからね。

青影

(猫船さんの特質?)

夜桜

一体、
何があったんだ?

青影

すいません。

青影

俺が来たときには
状況が深刻だったので

青影

氷魔法を
使ってたんですが、

青影

途中で
暴走しかけまして、

青影

暴走しないように
なんとかしてる間に、

青影

猫船さんが
俺を庇って…

夜桜

…そうか。

夜桜

ここの後の仕事は
俺が引き継ぐ。

夜桜

事務所に医師を
呼んでおくから、

夜桜

青影は
怪我の処置を

夜桜

一応桜も
見てもらう。

青影

…はい。

夜桜

悪いが、
桜を運んでほしい。

青影

分かりました。

夜桜

お前も青影と
一緒に帰れ。

闇桜

無理。

闇桜

まだ色々と
聞きたい事があるわ。

夜桜

それは俺らの
仕事じゃない。

夜桜

白樹のとこが
引き継ぐ。

闇桜

……。

闇桜

…分かったわ。

ブンッ!

青影

(えっ!?)

ブスッ!

怪しい男性

うっ、

闇桜は 男性の首に注射器を刺した。

青影

そ、それってっ!

青影

(猫船さんに
投与された奴か!?)

闇桜

あ、違うわよ。

闇桜

私が持ってた
睡眠薬の注射器よ。

青影

…え、
( ¯•ω•¯ )

夜桜

…青影を
止める時に
使ったやつか?

闇桜

えぇ、

闇桜

魔法を解除したら
逃げちゃうからね♪

青影

(紛らわしいな💧)

闇桜は男性が 眠ったのを確認し、 魔法を解除した。

闇桜

じゃあ、
これを白樹さんに
渡しといてくれる?

夜桜

それはなんだ?

闇桜

さっき、
そこの人から
貰ったのよ♪

闇桜

重要なものだから
失くさないでね。

闇桜

青君も拾った奴
夜桜に渡して、

青影

は、はい。

青影は ハンカチを渡した。

中には、 注射器が入っている。

夜桜

青影、
こいつから
眼を離すなよ。

闇桜

別に何も
しないわよ。

闇桜

じゃあ、
青君帰ろっか♪

青影

はい。

青影は猫船をおんぶし、 闇桜と一緒に 事務所に戻り始めた。

夜猫🌸依頼事務所~厄災の魔女~

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