塾でああ言われた日

私は親に成績表を見せた

自室に戻る

机の上に乱雑に置かれた参考書

まだやりかけのものもある

冬休みだって、

入試前の追い込みだとかで休みなんてないし

模試だって年が明ければすぐにある

だから私は内申点を取るなら

学年末しか後が無いし

そこで最終的な内申が決まる

今のままだと、

当日点をかなり取らない限り

不可能だと言われてきた

けれども私は志望校を変えるつもりはない

あの変な先生のせいで将来を決められてたまるか

勉強机に向かい

次々と参考書を踏破していく

これが誰かが言っていた

「参考書しばき」か？

とりあえず2年前までの過去問

学年末に向けて学校のワークで復習

塾のワークの問題も解く

とにかく、机の上に終わったものを積む

それがいつか山になるまで

私はやってやるんだ

冬休みも終わり

塾の模試が再び帰ってきた

素直に喜んでいる

そんな場合じゃないんだ

本番まであと50日

学年末テストも終わり、結果が返ってきた

みんな真剣に

自分のテストと向き合い、

間違えた所を見直す

「やばかったよ〜泣」

なんて声も聞こえない

私はというと

まさかの………

学年トップ

2位とは大差のなさそうな点数だが

それでも初めてとった学年トップ

内心とても嬉しかった

これで次は入試

内申は十分に確保した

あとは突っ走るのみ

ただ、それだけ

帰り道、いつもの廊下

眩しい夕日をここから見る日ももう少ない

最後に笑って過ごせるように

ほんとは、みんなと別れることが

少し寂しいけれど

頑張らなくちゃ

決戦の日まであと30日―