TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

タイトル、作家名、タグで検索

テラーノベル(Teller Novel)
新聞配達

新聞配達

「新聞配達」のメインビジュアル

1

新聞配達

♥

35

2021年08月19日

シェアするシェアする
報告する

絵空

え、新聞配達してんの?

美味しそうに食べていたのに、バイトの話を始めようとしたら、箸を止めてしまった

あれ?

言ってなかったっけ?

絵空

聞いてない聞いてない

絵空

ちゃんとそういうのは彼女に教えないと!

知ってると思ってたけど…

絵空

え〜深夜に1人で…

いや、まあ色んな人が地区ごとにやってるから1人ではないけど

絵空

でも1人で鈴は新聞配達してんでしょ?

そうだけど…

絵空

こんな可愛い子が1人で…

うるさいな〜

お金を稼ぐためには必要なの

絵空

コンビニとかでいいじゃん

いや、前にコンビニでバイトしようとしたら

「コンビニは変に文句言われるだけだからダメ」

って、経験したことないのに言ってたじゃん

絵空

経験したことないのには余計だよ

絵空

まあそうだけど

だから、近所に貼ってあった新聞配達のアルバイト募集を見て始めたの

絵空

ふーん…

絵空

え、私の家にも来たりすんの?

まあね

絵空

え?!そうなの?!

うん、まあ

絵空

えー!

絵空

寝てる間にも鈴と近くにいれていたなんて…

はいはい

(何ブツブツ言ってんだ…)

そんなことを思っている時、階段と屋上を繋ぐドアが開いた

???

あ、こんなとこにいた…

絵空

あ、優奈

優奈

なに昼ごはん食べてんの

優奈

あんた橋山先生に呼び出されてるよ?

絵空

え、マジ?

絵空

部活のことかな

優奈

知らないよ

優奈

さっさと行きな

絵空

優奈は何のために来たの?

優奈

あんたを探してたの

優奈

いいから行けって

絵空

はいはーい

絵空

鈴、じゃあね〜

あ、うん

扉が閉まり、優奈さんと2人きりになる

優奈

仮屋世さんってさ

優奈

絵空と付き合ってんの?

え、な、なんで?

優奈

いや、なんとなく

優奈

絵空は付き合っていることを広めたがっていた

でも私は、陽キャで人気者の彼女と陰キャの私が付き合ってるなんてバレたら

きっと彼女の友達や彼女を好きな人が彼女を嫌いになるんじゃないか

と思い、絵空のその考えを封じ込めた

優奈

私さ、

優奈

絵空のこと好きなんだよね

え?

優奈

いや、なんというか…

優奈

宣戦布告って訳じゃないよ?

優奈

仮屋世さんがアイツを好きって確証はないし…

優奈

ただ、アイツが仮屋世さんを好きなのは感じ取れるからさ

優奈

もし付き合ってるなら、私もアイツの幸せを願って、応援したいんだ

優奈

いきなりこんなこと言ってごめんね

優奈

ビックリするよね、ハハ…

…気遣ってくれて、ありがとう

優奈

いやいや、全然いいんだよ

優奈

優奈

私次移動教室だから、先行くね!

優奈

じゃ、バイバイ

うん、バイバイ…

応援する、か…

うぅ…寒…

自転車はやっぱ寒いな…

今日も新聞配達に行く

私がアルバイトをしたかった理由

それは、彼女への誕プレを買うための資金が必要だったからだ

たしかに、こんなバイトは正直大変かもしれない

でも、絵空の部活が終わるまで待って、そこから一緒に2人だけで帰るという放課後を

私は「アルバイト」でなくしたくはない

だからこそ、このバイトは私にピッタリなのだ

(もうすぐ絵空の家だ)

(あれ、誰か家の前で座ってる…)

???

あ!

っ?!

え、絵空?!

絵空

『静かに!』

『…そっちが大声出したんじゃん』

『なんでいんの?』

『寒いでしょ、中入りな?』

絵空

『いいの!』

絵空

『鈴に会いたかったから』

自転車を置き、彼女の手を触る

『冷たっ!』

絵空

『そっちこそ』

『いいから中入りなって』

絵空

『だから、いいって言ってるでしょ』

絵空

『何?私に会いたくないの?』

『そんなわけないじゃん』

『ただ…』

絵空

『何?』

『絵空に辛い思いして欲しくないから…』

絵空

『辛くないよ!』

絵空

『鈴を待ってるこの時間、めっちゃ心暖かかったよ』

絵空

『あのさ…』

『ん?』

絵空

『私も一緒に行ったらダメ、かな…?』

『え、いや、お母さん達は?』

絵空

『どっちも夜勤でいないんだよね』

絵空

『寂しかったから、つい外で鈴を待っちゃって…』

『…寒いけど、いいの?』

絵空

『いいに決まってんじゃん!』

絵空

『いい?』

『…いいよ』

絵空

やったー!

『ちょ、静かに!』

コースの中で彼女の家は最後の方

だから彼女を連れてから向かう家は少なく、あっという間に新聞を配り終えた

このまま彼女を送り返すのは正直嫌だった

だから私はちょっと遠回りをして、満月の日はそのまま綺麗に月が映し出される川に来た

今日は満月じゃないけれど

疲れた〜

絵空

『お疲れ様』

ここら辺家ないから小声じゃなくていいよ

絵空

あ、そっか

絵空

まあとにかくお疲れ様

ありがとう〜

絵空

鈴、手がもっと冷たくなってる

まあね

絵空

こんなの毎晩やってるの?

もちろん休みももらってるよ?

でも基本的には毎晩やってる

絵空

…すごいね

ありがとう笑

絵空

絵空

私やっぱ鈴のこと大好きだわ

絵空

そういう真面目なとことか

絵空

もう愛おしい

絵空

うん、大好き

どうした?笑笑

絵空

いや、今日さ…

うん

絵空

私優奈から「鈴と付き合ってんのか」

絵空

って聞かれたの

え、そうなの…?

絵空

その時にさ、、、

え、なに…?

絵空

私、我慢できなくなって

絵空

…言っちゃった

…そっか

絵空

それで、やっぱ人にそういうこと言ったら

絵空

相手への愛を再確認できたというか…

それで今いきなりそんなこと言い出したんだ

絵空

うん…

絵空

あれ、怒ったりしないの…?

…いや、実は私も聞かれててさ…

その時に「応援する」って言われたから…

絵空

そっか…

…絵空はさ、みんなに付き合ってること言いたい?

絵空

まあ、うん…

…そうだよね

絵空

…みんなに、言ってみる?

絵空

え?!本当に?!

う、うるさいな…:

みんながみんな、優奈さんみたいに応援してくれるかは分からないけど

…言ってみても、いいかな、って

絵空

…鈴

…ん?

絵空

大好き

私の鼻に川の匂いではなく、彼女の柔軟剤の匂いが広がる

ちょ、なになに

絵空

抱きしめたくなっちゃって笑

もう…笑

絵空

…キス、していい?

…いい、けど

数ヶ月後 笹子家 絵空の部屋

相変わらず散らかってるな〜

絵空

ごめんごめん笑

絵空

掃除するよ

今はもうしなくていいから笑

改めて、

絵空、誕生日おめでとう

絵空

ありがとう、えへへ(*´д`*)

これ、プレゼント

絵空

え、何これ?

開けてみな〜

絵空

え?!私が欲しかったペアネックレスじゃん!

喜ぶかなと思って

ほら、私今日着けてきたよ

絵空

え、可愛い…

絵空

嬉しすぎる…

絵空

鈴、大好き〜!

ちょ、苦しいからいきなり抱き締めないでって!

絵空

やーだね〜笑

もー!

どーも主です

なかなか投稿できず、本当にすみませんでした

前回投稿した新連載のやつ書いてたんですけど

全然いい感じにできなくて…

それでしばらく放置してました…

本当にすみません。

近日公開しようと思っていますので

(いつぐらいになるかは分からないけど…)

待っていてください!

そして、今回の作品ですが

眠れなくて、ずっと起きてたんですけど

その時に新聞配達の人が来て

それで書こうと思い、想像に委ねて書いたものです

もし雑に感じてしまうようでしたら、本当に申し訳ありません。

まあでも、百合って尊いですよね

今日の願望or独り言

百合しか勝たん

そんじゃ、

バイバイピーヤ!

この作品はいかがでしたか?

35

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
;