コメント
0件
るか
お兄ちゃん
るか
お兄ちゃん
その日はお兄ちゃんの誕生日だった。寒くなってきてたし、双子の妹ちかと一緒に手袋とマフラーを作った。
ちか
お兄ちゃん
ちか
お兄ちゃん
ちか
るか
るか
ちかはなんでもできた。裁縫、料理、運動、勉強。私が勝てるのは絵だけだった。とは言ってもそこまで上手い訳じゃない。
次の日
お兄ちゃん
るか
ちか
ちか
るか
ちか
お兄ちゃんはちかの手袋だけをはめて出かけていった。
るか
ちか
小6の冬休み。私はずっと絵を描いていた。
ちか
るか
ちか
るか
ちか
ちか
ちか
るか
るか
自分の部屋
るか
るか
るか
?
るか
るか
たったそれだけの事なのに。私は泣いてしまった。
私の絵を見てくれる人がいる。 気に入ってくれた人がいる。 ファンになってくれた人がいるんだって。
それは私の活力になった。
それを誰が書いたのかはわからなかったけど。私が悲しんでると、ノートに書いてあって、その度に思い出させてくれた。
るか
お兄ちゃん
部屋に入るとノートが開いていた。
るか
?
るか
これからも頑張れ!その言葉は私が使ってきた画材全てで書かれていた。
るか
ものに命が宿る。そんなの信じてなかったけど。それ以外説明がつかない。
なにかが報われた気がした。
るか
読んでくれてありがとうございました