透と出会ってから
3年と半年の月日が流れた
だけど私だけは
あの日に取り残されたまま__
透
沙華
透
透
透
沙華
沙華
沙華
透
沙華
沙華
透
透
沙華
私としたことが
つい口を滑らせてしまった
だけど、透になら
全て打ち明けても構わない
・・・なんてね
透
透
沙華
沙華
透
透
沙華
まさか
気づかれた
透
沙華
私はどうなっても構わない
ただ、この子だけは
透
沙華
窓を覗けば黒服の男たち
そして、白服の女たち
沙華
透
沙華
私が叫ぶようにそう言うと
透はゆっくり頷いて
地下の隠し部屋へと身を隠した
ドンドンドン
何度も、戸が叩かれる
「康太様!いらっしゃいませんか!」
「旦那様も奥様も心配しておられます!」
「西条様も康太様の帰りを待たれています!」
次々に聞き覚えのある声が
戸の奥から聞こえてくる
沙華
彼をどれだけ探しても
もう見つかりはしないのよ
私は静かにため息を吐く
しばらくすると
さっきまでの喧騒が
まるで夢であったかのように
しんと静まり返った
そして、それも束の間
「____ ちゃん!」
戸の奥から
私を呼ぶ声がした
聞き覚えがある
優しい鈴のような声
「いるんでしょ?」
「もう誰もいないから」
「大丈夫よ」
沙華
「あぁ、やっぱりいたのね!」
「急にいなくなるから心配してたのよ」
「成功、したのね」
沙華
沙華
「え?」
沙華
カタンッ
沙華
沙華
透
透
透はいつでも真剣だった
私は今まで
透の好意につけ込んで
やりたいようにやってきた
だけど、もう
話してもいいんじゃないかと
薄々だけれど思ってる
康太さん
もう、いいでしょう?
沙華
沙華
沙華
沙華
覚悟はできた
いつかこんな日が来ることもわかってた
あとは、話すだけ
たとえ貴方に嫌われようとも
To be continued…
コメント
4件
んんん続きを!!気になるる!!
もう何回も読んでたけどまた読み返してみたら確かにちょっとだけ変わってた…🤔 続ききになるなぁ…
康太さん… 記憶喪失とか…? ラストに近づいてきている気が…!! 続き楽しみにしてます!