大阪の極道、天王寺組と目下(もっか)、抗争中だ。
そして、抗争には金がかかる。
俺ら下端構成員は、大した戦力にはならねぇ。だから、少しでも兄貴達に、戦闘に集中貰えるよう、金銭面だけでも、バックアップ出来るよう、日々、奔走(ほんそう)している。
その為、俺が組に戻ってきたのは、太陽が天頂を過ぎ去った、二時間後だった。
舎弟は金銭面に余裕がない奴が多い。御多分(ごたぶん)に洩(も)れず、俺も、その一人。
舎弟を配慮(はいりょ)して、姐さんが、賄(まかな)いを出してくれていた。
金のない俺達にとって、賄いの恩恵(おんけい)に預かれるのは、ありがたいものだった。
今、姐さんはガラをかわしている。それに伴い、最近は、当番を決めて、舎弟が昼飯を作っている。
昼飯の時間に間に合わない場合は、外で済ませてくる事になっているので、昼飯にありついた奴らが、残飯を出さないよう、全ての食事を平(たい)らげる事になっている。
つまり、俺の分の昼飯は残っていないのだ。
宇佐美純平
俺は昼飯を買いに行く為、廊下を歩いていた。
廊下を歩いていると、美味しそうな匂いが、鼻腔(びくう)を掠(かす)める。お腹が減っていた事もあり、ふらふらと匂いのする方に向かって歩く。段々と匂いの元に近づいていくと、パチパチと油の跳ねる音が聞こえてくる。
キッチンを覗くと、青のブロードシャツに、エプロンを着けた、小峠の兄貴が立っていた。
宇佐美純平
小峠華太
宇佐美純平
衣をつけた肉を、菜箸で摘まみあげては、油の海に沈めていく、兄貴の手元を見ながら尋ねる。
小峠華太
宇佐美純平
小峠華太
宇佐美純平
小峠の兄貴は、俺の名を呼ぶと、バットの上で油を落として、冷ましていた、唐揚げを一摘まみするとずいっと俺の口の前に差し出してきた。
小峠華太
小峠の兄貴に促され、俺は開口する。
次の瞬間、サクッとした歯応えと共に、広がる肉汁、ほんのりと香る醤油の香ばしい匂いが鼻腔を抜けていく。
小峠華太
宇佐美純平
美味しいと、咄嗟に答えたものの、本当は緊張し過ぎて、味が分からなかった。
小峠華太
小峠の兄貴は、しーっと、口の前で指を立て、朗(ほが)らかに微笑んだ。
小峠華太
宇佐美純平
小峠華太
兄貴からもたらされた、秘密の共有という、甘やかな響きに酔いしれる。
小峠華太
宇佐美純平
小峠華太
宇佐美純平
小峠華太
宇佐美純平
小峠華太
宇佐美純平
宇佐美純平
小峠華太
宇佐美純平
小峠華太
宇佐美純平
兄貴の手作りのハンバーグが食べたいと言ったら、駄目ですか?と尋ねる為に、口を開いた。
おわり
あとがに こばかぶ書かずに、うさかぶ書いちまったぜぇ。リクで天王寺組で、幼稚園パロ書いているが、明日には仕上げたいのに、あさきど、なぐかぶ←むろ、のだかぶ、とがかぶと、CPが混在し過ぎてるせいか、遅々として進まん(ヽ´ω`) 話変わるけど、航空機事故、山岳遭難、未解決事件、世界の犯罪事件系の動画を見るのも好きなんだよね。航空機事故の動画見てたら、オクサレさんが、航空パイロットのイラスト描いてたな~から始まって、一周回って、あきたかで、航空パイロット話書こうかなと考え中。それと秋元が7月10日誕生日というのもある。城ヶ崎は13日やったな。じょうかぶ書いた事ないから、挑戦してもいいんやけど、あきたか書いたら、城ヶ崎の誕生日までには仕上がらなさそう。迷うわ( ー̀ὢー́ ) うちは、制服系は何でも好きだけど、断トツで好きなんは軍服。白系が特に。因みに、自衛隊で白の軍服を着れるのは、海上自衛隊のみ。 こうやって、途中で脱線しまくるから、書きかけのやつも遅々として進まんのんだけどな。
コメント
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人妻に手を出してはいけません😚!