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チカコ

皆さんこんにちは!

チカコ

今回も、本当にあった怖い話をします。

チカコ

今回も私は、主人公「チカコ」という人間に置き換えさせて頂きます。

チカコ

それでは、本当にあった怖い話②を、お楽しみください!

それは、私が高校生だった時の話です。

チカコ

ただいま!

チカコ

学校、疲れた

母親

おかえりチカコ

母親

おやつあるわよ

チカコ

はーい

チカコ

手洗いうがいしたら、漫画読もう

学校から帰宅したら、まっさきに漫画を読むのが当時の日課でした。

チカコ

(面白いな〜)

カタカタ

チカコ

(…ん?)

木製のテーブルに、お茶の入った陶器のコップと、

おやつの入った木のお皿。

チカコ

今、カタカタ音したよね?

チカコ

…………………

まじまじと見つめていても、もちろん皿やコップが動き出す訳もなく。

チカコ

(変なの)

チカコ

漫画の続き、読むか

チカコ

(キャラクターが格好いいんだよな、この作品…)

カタカタ

カタカタ

チカコ

流石にうるさいな…

チカコ

やっぱり、信じられないけど

チカコ

食器が勝手に、動いてるのかな…?

意味が分からないが、

テーブルに置いている食器付近から音が出ているようだ。

念のため、母に聞いてみた。

チカコ

ねぇ母さん

母親

何?

チカコ

さっきからテーブルに置いてある食器がカタカタうるさいんだけど

チカコ

もちろん、

チカコ

動かしてないよね?

母親

そんなことしないわよ

チカコ

そうだよね

チカコ

そんな無意味な行動、しないよね…

母親

何でそんなことになってるんだろう

母親

ペットもいないしねぇ

この日はこれ以降、食器がカタカタ音を出すことはなくなったが、

別の日に、さらに不思議なことが起きた。

別の日

チカコ

ただいま〜

母親

おかえり

チカコ

今日おやつある?

母親

焼き芋なら有るわね

チカコ

焼き芋好き!食べる!

この日も、自宅のリビングで過ごしていた。

テレビはつけず、焼き芋を食べている時だった。

視界の端で、何かが揺れだした。

チカコ

は?!

何かが揺れた方を見ると、

フックに引っ掛けた、母の黒いバッグが左右に大きく揺れていた。

チカコ

うわあ!

チカコ

母さん!!

母親

何、大声上げて

チカコ

見て!

チカコ

バッグが、勝手に揺れてる!

母親

え?

バッグの話をした途端、

ぴたり、とバッグの揺れが収まった

母親

揺れてないじゃない

チカコ

揺れてたよ〜!!

チカコ

一瞬でピタッと止まったの…

母親

何かしらね〜?

母親

見間違い?

チカコ

見間違いじゃないよ…

チカコ

(変だ)

チカコ

(いきなり揺れて、いきなり止まるなんて)

母親

窓閉まってるし、勘違いじゃない?

チカコ

勘違いじゃないよ…

チカコ

この前の、食器の件も、

チカコ

本当の話だよ

この時は、まだ知らなかった。

とある真実をー。

数日後

チカコ

ただいまー

母親

おかえりチカコ

チカコ

疲れた〜

母親

チカコ、

母親

秀樹が亡くなったわ

チカコ

え?!

母親

数週間前に家で倒れて、そのまま亡くなっていたみたいなの

チカコ

そんな…

秀樹おじさんは、半年前に会ったばかりだった。

母親

…近所の人が、

母親

ポストに新聞が沢山入ってることに気づいて、

母親

アパートの管理会社に相談して、発覚したそうよ

チカコ

そうだったんだ…

チカコ

おじさん、一人暮らしだったからね…

母親

………………………………

母親

お葬式あるから、

母親

荷造りしておいてね

亡くなって何週間も見つけてもらえないなんて

一体、どんな気持ちなんだろう

チカコ

(心が痛い)

叔父の葬式後

チカコ

お葬式から帰ってきてから、

チカコ

不思議なこと、なくなった。

チカコ

やっぱりあれ、叔父さんが気づいてほしくて、

チカコ

物音たてたり、

チカコ

物を揺らしていたのかな…

チカコ

叔父さんがウチに来ていたのなら、気づけなくて、悪かったな…

母親

…仕方ないわよ

チカコ

え?

母親

私達、霊感は無いわよね。

母親

気づくことなんか、できないわ

チカコ

………………………

母親

それに、

母親

血縁の私達とも、あの人は距離を置いていたんですもの…

チカコ

そっか…

よく考えたら、半年前に最期に会ったのも、私のいとこの結婚式だった。

母親

…お葬式、できて良かったわ

チカコ

そうだね

母親

小さいけど、姉が仏壇を用意してくれたし、

母親

姉の家に、仏壇置かせて貰えることになったから

母親

無縁仏にならずに済んで良かったわ

チカコ

うん

チカコ

そうだね

数カ月後、母が叔父の夢を見たらしい。

母親

もう私達の実家は無いけど、不思議なことに…実家に帰る夢を見たんだけどね、

チカコ

うん

母親

秀樹から「まだ帰るの早過ぎる。来なくていい」って言われたの!

チカコ

え?!

母親

まだ私はあの世に行かなくていい…って意味かな?

チカコ

え〜

チカコ

不思議な夢だね!

母親

夢だったけど、

母親

秀樹に会えて良かったわ

母親

…なんだか、優しそうな顔してたわ

チカコ

そっか

私には兄弟がいないから分からないが、

兄弟には、兄弟ならではの付き合いや

当人たちにしか分からない思いがあるようだった。

チカコ

夢の中で、穏やかな顔していたのなら、良かった…

あとがき

チカコ

お読み頂き、ありがとうございました!

チカコ

今回は、ポルターガイスト的なお話でした。

チカコ

実は他にも、不思議な体験をしたことがあるので、

チカコ

機会があれば、書きたいと思います。

チカコ

それでは、また!

2020.6

wat

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