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ANUB iS 学園と青春と黒髪の少年

ANUB iS 学園と青春と黒髪の少年

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10

エピソード10 夏休み、気がついたら、もう終わり

2023年08月15日

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サムライマン(近藤)

ダァーーッ!!
夏休み最終日まで
補習とか!!
マジかよぉー!!

愛しの林檎ちゃん(疾風字)

僕の林檎村が…

キラキラキラリン(椎名)

うう…

猫缶好きの猫ちゃん(柊凪)

勉強も単位も
足りなかったからね…

可愛いだけじゃ物足りないヒパムー(桃井)

自業自得ってやつだね
ドンマイ!

君のハートにズキュン(姫咲)

私と嫁はとっくに宿題も
終わらせてたから
余裕持って遊べたぜ

可愛いだけじゃ物足りないヒパムー(桃井)

海…
楽しかったね〜
あっし
クラゲ嫌いになったじぇ

猫缶好きの猫ちゃん(柊凪)

あはは…
まさか行った先が
クラゲの大量発生で
海に入れないとは…
すっごい残念

イケイケボーズのナメンナ君(愛河)

でもそのおかげで
花火パーティーが
出来たじゃない

可愛いだけじゃ物足りないヒパムー(桃井)

それな!

サムライマン(近藤)

うらやま…

キラキラキラリン(椎名)

私…勉強嫌い…

愛しの林檎ちゃん(疾風字)

僕も…

アポロ(秋斗)

まぁ
最後だし
オレらも
花火パーティーでも
やるか?

サムライマン(近藤)

いいなおい!

愛しの林檎ちゃん(疾風字)

やるやるー!

キラキラキラリン(椎名)

花火

可愛いだけじゃ物足りないヒパムー(桃井)

え?なになに?
花火やんの?
あっしも混ぜてー!

アポロ(秋斗)

おうさ
みんなでやろうぜ!

イケイケボーズのナメンナ君(愛河)

アタシは勿論okさ

君のハートにズキュン(姫咲)

私嫁が行くならいいよん

猫缶好きの猫ちゃん(柊凪)

私も特に予定は無いし…
行こっかな

君のハートにズキュン(姫咲)

じゃあ決まりだね!

アポロ(秋斗)

夏休み最後の
花火で打ち上げ
パーティーだな!

サムライマン(近藤)

待ち合わせはどうする?

アポロ(秋斗)

そうだな…

アポロ(秋斗)

18時頃に
月三河中央公園で
どうだろう?

猫缶好きの猫ちゃん(柊凪)

なら
お姉ちゃんの知り合いの
大人の人を保護者に
連れて行くよ

猫缶好きの猫ちゃん(柊凪)

学生だけで
花火大会は危ないから…

アポロ(秋斗)

助かるよ
サンキュー!

式神秋斗

花火か…
思い出作りには
いいよな

パンドラ君

ちょうど
瀧さんが職場から
花火を大量に貰ってきて
いましたね

式神秋斗

うん
オレらだけじゃ
絶対にやらないからな
ちょうどいいから
みんなでしようかと

パンドラ君

時間が経つと花火が
湿気ってしまいます
からね〜
ナイスな判断です

式神秋斗

だろ?

式神秋斗

夜まで時間があるな

パンドラ君

どうしますか?
おじさんGOの続きでも
しますか?

式神秋斗

そうだな…

なんか… この夏休みの間 ずっとおじさんGOやってた気がする

式神秋斗

いや
言い出しっぺだし
お菓子かなんか買って
持っててやろうかな

パンドラ君

では
西商店街のスーパー
【フグ太郎】は
いかがです?
ポテチッチが
セール中ですよ

式神秋斗

マジか
西商店街なら
歩きでも行けるな…

式神秋斗

行ってみるか!

パンドラ君

私はサーバーに潜って
おじさんGOの
おじさん達を育成して
おきますね

式神秋斗

そんなこと出来るの?

パンドラ君

はい
アポロさんの
アカウントで
ログインして
育成するだけなので
余裕です

式神秋斗

大丈夫それ?
違法じゃない??

パンドラ君

ちゃんと
正式なルートで
レベル上げをするので
問題はありません

パンドラ君

理想の上司おじさんの
おじさん力を
53万まで
引き上げたいのです

式神秋斗

そういう事なら
頼むぜ

パンドラ君

はい
お任せください

式神秋斗

(そういや兄貴は
遅くに帰って来てから
ずっと寝てるな…
疲れているんだろうか?
寝かせておくか)

式神秋斗

財布と上着っと…

スーパー【フグ太郎】での買い物は とても満足のいく買い物だった

式神秋斗

いやー
まさかポテチッチが
特売価格で一袋
80円とは…
良い買い物をしたな

式神秋斗

だけど、まいったな
時間まで暇になって
しまった…

式神秋斗

パンドラ君は
おじさんGOの
真っ最中だろうし…

椎名凛

……

式神秋斗

おや?

あそこに見えるのは 椎名さんだ

何してるんだろうか? あの娘… ぶっちゃけクラス一の不思議ちゃん なんだよね

よし 時間もあるし ちょっかいをかけてみるか!

式神秋斗

椎名さーん!

椎名凛

ビクッ!!?

あら? コレは予想外… 凛とした立ち振る舞いから 想像が出来ないような 「ビクッ」でしたね

式神秋斗

おやおや〜
何かな?
ビックリしちゃうような
何かをしてたのかなー?

椎名凛

式神君…
そんな事はないわ
至って健全の筈よ

筈よって… 椎名さんは手を後ろに隠している どうやら何かを隠したようだ

式神秋斗

そのさ
お隠しになっている手には
何があるのかな?

椎名凛

何も…ないわ

式神秋斗

ほらほら…
恥ずかしがらずに
出してごらん?

椎名凛

うう…

そっと隠していた 手を差し出そうとする

式神秋斗

おっと、そこまでだ
その手はそのまま
後ろへ隠していいよ

椎名凛

…?

椎名凛

いいの?

式神秋斗

別にいいよ
誰にだって
隠したいモノの
一つや二つあるでしょ

式神秋斗

それに
悪いのはオレだしな
むしろごめんだよ

椎名凛

ううん
別にいい…

式神秋斗

それにしても
椎名さんが
商店街に来るなんて
珍しいね?
やっぱり買い物?

椎名凛

ええ…
そんなところよ

椎名凛

式神君も買い物…
みたいね

式神秋斗

まぁね
花火する時にさ
みんなで
食べられるようにってね

椎名凛

…そう
あなたはいつも
誰かの為に動くのね

式神秋斗

そんなことないよ…
オレはオレの為に
やってるだけさ…

椎名凛

そう?
なら、そういう事に
してあげるわ…

ふふ…と微かに笑みを浮かべる少女 コレはあれだな してやられた感じだ

椎名凛

それじゃあね…
用がないようだから
私は行くわ

式神秋斗

え?
あ、ああ…

式神秋斗

引き止めて悪かったな
気をつけて帰れよ?

椎名凛

ええ
ありがとう
あなたもね…

去って行く彼女を見守りつつ 彼女が居た場所に 何かの紙が落ちているのに気づく

式神秋斗

なんだコレ?

登校日から放課後も愛の補習💖 〜瀬戸川智美先生より〜

式神秋斗

夏休みの補習…
受けてても…
受け足りなかったんだね…

式神秋斗

そりゃあ…
人には見せられないよな…

悲しみを胸に秘め 帰宅することにした…

近藤十四

いいかおまえら…
付けるぞ?

疾風字颯

いけいけー!

桃井春菜

ドカーン!

愛河渚

こっちのも
火を付けるよ〜

姫咲鈴

アスカ
この花火使ってー

柊凪朱華

手持ち花火だね〜
じゃあこっちの花火は
スズが使っておくれ

姫咲鈴

2人で手持ち花火だね

椎名凛

コレは何かしら?

式神秋斗

それは煙玉花火だね
色に沿った煙が出るのが
特徴だね

椎名凛

そうなのね…

式神秋斗

それより、ほら
始まるよ

ひゅ〜〜〜ん ドォ〜〜ンッ!!!

ドドン! ドォ〜ン!!

月明かりがさす 星の煌めく夜空を 地上から打ち上げられた閃光の光が 空を覆い隠す

桃井春菜

わぁ!
あははは!
綺麗だねー!!

愛河渚

まだまだいくぜー?

椎名凛

…コレが花火なのね

疾風字颯

わははは!
美味そうだぁ!

近藤十四

バッカ!おまえ!?
花火の火で林檎を
炙るな!!

姫咲鈴

式神君が持ってきた
このポテチッチ…
美味いわぁ…

柊凪朱華

もぅ
スズったら…

ナベシン

うはぁ〜
やってるねぇ

式神秋斗

おや?
パンドラカンパニーの
警備員さん?

ナベシン

どもどもー
オイラはナベシンなのだ

柊凪朱華

ナベシンさん…
やっと来たんですか?
遅いですよー?

ナベシン

ごめんなのだ!
先輩には秘密にして
欲しいのだ!!

柊凪朱華

どうしようかなー?

ナベシン

許してなのだ!
お便秘だったのだ!
オケツ様が
ヒィヒィ言ってたのだ!

柊凪朱華

冗談ですよ
もう、やだなー
お姉ちゃんに言ったり
しませんって!

ナベシン

アスカちゃんは
冗談がキツいのだ…

式神秋斗

アスカさん
この人が?

柊凪朱華

うん
お姉ちゃんの所で
働いてる
見習い警備員さん
お姉ちゃんの後輩で
昔からの知り合いだよ

式神秋斗

ほう
そうなんだね

式神秋斗

オレは
式神秋斗
(しきがみあきと)
今日はよろしくです

ナベシン

コレはご丁寧に!!
オイラの事は
ナベシンでいいのだ!
あと敬語もいらないのだ

式神秋斗

ああ!
よろしくな
ナベシン!

ナベシン

よろしくなのだ!

ナベシン

オイラが居れば大体は
言い訳が立つから
十分に楽しんで来て
欲しいのだ!

ナベシン

それより…
アスカちゃん…
例のモノは?

柊凪朱華

ああ
こないだ偶然撮った
ナベシンさんの勤務中に
おや?お昼寝中ですね…
のお写真ですね?
ちゃんと処分して
おきましたよ

ナベシン

よかったのだ!
よかったのだぁ!!

ナベシン

コレで
あのチビ…
リリス嬢に
ボコられずにすむのだ

柊凪朱華

ほんとに
お姉ちゃんのこと
苦手ですよね…

式神秋斗

ははは…
(アスカさん…
意外としたたかだな!?)

ナベシン

それより…
あの娘…
放っておいて
大丈夫なのだな?

式神秋斗

え?

そこにあった光景とは 色付きの煙玉花火に埋もれている 椎名凛の姿であった

柊凪朱華

ふえええ!!?
椎名さん!!?

姫咲鈴

なんか凄いことに
なってる!!?

桃井春菜

どわぁぁ!!
大火事か!?
大惨事か!?
なんなんだー!!?

疾風字颯

ぶひゃひゃひゃ!

近藤十四

笑い事じゃねぇって!?
うひひッ!!

愛河渚

駄目だコイツら
早くなんとかしないと…

椎名凛

何も…
何も見えないわ

色とりどりの煙が 椎名凛のメガネを覆い隠し 視界が全く見えなくなっているようだ

式神秋斗

なんでこんなことに
なっているんだよ…

式神秋斗

おいおい…
全部の煙玉花火に
火を付けたのか!?
そりゃそうなるよ…

椎名凛

しくじったわ…

柊凪朱華

椎名さん…
大丈夫?

椎名凛

ええ
ありがとう
問題ないわ
何も見えないけど…

式神秋斗

メガネ外しなさいよ
汚れを拭いて
あげるから

椎名凛

…お願いするわ

汚れて見えなくなったメガネを 式神秋斗に渡す

柊凪朱華

椎名さん
このハンカチで顔を
拭いて?

柊凪朱華から受け取ったハンカチで 顔を拭く

椎名凛

ありがとう柊凪さん
楽になったわ…

コレは驚いた メガネ無い方が美人ではないですか 凛としてて可愛いという

椎名凛

えっと…
ありがとう…て
言った方がいいかしら?

式神秋斗

え?
あ…いや

しまった 心の声が口から漏れていたらしい コレはやらかしたか? というかメガネ無くても 相手が誰か視認出来てる?

式神秋斗

というか椎名さん
もしかして眼がそんなに
悪くなかったりする?

椎名凛

ええ
別に悪くはないけど?
それがどうかした?

式神秋斗

いや別に…
今はアクセサリーとして
付ける人も居るくらいだし
椎名さんも
そうなのかなって…

椎名凛

違うわよ

式神秋斗

え?違うの?

椎名凛

メガネしてると
賢そうでしょ?

そうだった 彼女は見た目のわりに阿呆だった

式神秋斗

ドンマイ…

椎名凛

……?

柊凪朱華

まぁでも
大事にならずに済んで
よかったね

姫咲鈴

そうだね〜
お母さんは安心だよ

愛河渚

わーいママー!
ロケット花火しようぜ!

姫咲鈴

いいね!
そら!
夜空に向かって
ロケット花火!

疾風字颯

僕もそれやりたい!

近藤十四

おまえは散らかした
花火やお菓子の袋を
片付けなさい

疾風字颯

しょんなぁ!!?

ナベシン

賑やかなのだな

柊凪朱華

でしょ?
ナベシンさんも
どうです?

ナベシン

え…遠慮するのだ!
コレでも一応勤務中
なのだ!

疾風字颯

それにしても
線香花火のパチパチしてる
火って…
なんか美味しそうだなぁ

近藤十四

ヨダレ拭け

桃井春菜

わぁ!?
こっこら!
あっしの線香花火を
食べようとするな!

姫咲鈴

卑しいねぇ君は…
ほら、飴ちゃんあげる
から向こう行ってな

疾風字颯

わーい!
飴ちゃんやぁ!!

椎名凛

………

式神秋斗

「確かに美味しそう」
なんて思ってないよね?
先端の火が
なんかモチみたいとか?

椎名凛

そんなことない!

式神秋斗

全力の否定は
時に認めたことに
なるで?

椎名凛

はう!?

式神秋斗

おバカめ…

式神秋斗

それより
椎名さん…
ほらメガネ

椎名凛

…ありがとう

椎名凛

(スチャ)

式神秋斗

(あらま
美人が隠れた…)

ふむ メガネを返すのが早かったかな もうちょっと綺麗なお顔を 眺めていたかったぜ

柊凪朱華

椎名さん!アキト君!
ほら!2人も花火しよ!

式神秋斗

おっおう
袖を引っ張るなって

椎名凛

柊凪さん!?
そんなに
引っ張らなくても
ちゃんと行くから…

柊凪朱華

あはは!

ナベシン

コレが若さか!

疾風字颯

ああ!!!
林檎ちゃんがぁ!!!

近藤十四

バッカ!
おまえ!!
ロケット花火に
なに林檎くっ付けて
飛ばしてんだよ!?

疾風字颯

だって…だって!
空飛ぶ林檎ちゃんが
見てみたかったんだもん!

近藤十四

お…おう

疾風字颯

お星様になっちゃった

姫咲鈴

もう
何やってんだか…

打ち上げ花火は底をつき 手持ち花火で残ったのは 大量の線香花火だけ みんなで水の入ったバケツを囲み 線香花火大会を開く

疾風字颯

僕の林檎ちゃんが…

柊凪朱華

まだ言ってる…

愛河渚

ほら
ほげっとしてると
アンタの儚い花火玉…
貰っちゃうぞ?

疾風字颯

うわぁーん!
僕の花火ちゃんまで
どっか行ったー!!!

近藤十四

……

式神秋斗

近藤君…
顔が極まってるね…

椎名凛

(線香花火を楽しんでる)

ナベシン

オイラも混ざっても
よかったん?

柊凪朱華

逆に突っ立ていられると
迷惑です

愛河渚

だねー
あたしらが悪いこと
してるみたいだしぃ

桃井春菜

うんうん

近藤十四

だぜオッサン
諦めて楽しもうや

ナベシン

オッサンって
オイラはまだ
三十代後半ですぞ!

式神秋斗

十分オッサンだよ…
しかも年齢モリモリだよ

柊凪朱華

いい加減
年相応な振る舞いを
してください

ナベシン

わびさびぃーー!!

椎名凛

こほ…

式神秋斗

おいおい…
線香花火の煙を
吸うなって
むせるだけじゃ
最悪すまないぞ?

椎名凛

そうみたい…
身をもって体験したわ…

やれやれ…と苦笑いする式神秋斗 最期の夏休みをみんなで 楽しめたのは良い思い出になるだろう

今度、神凪町に帰ったら シロネやみんなで花火をしよう きっと喜んでくれる筈だ

椎名凛

どうしたの式神君?

式神秋斗

いや…
楽しいなってさ

椎名凛

…そうね

椎名凛

こんな平和が…
続けばいいのに

式神秋斗

何言ってんだよ
夏は終わっちまうけど
来年また花火をすりゃ
いいだけだろ?

式神秋斗

それに冬だって
捨てたもんじゃないぞ?

式神秋斗

次の冬休みは
今日よりもっと
楽しい思い出にする
予定だしさ

式神秋斗

椎名さんもきっと
気に入ってくれる
ように頑張るから
みんなで思い出…
作ろうぜ?

椎名凛

…ええ
楽しみにしているわ

椎名さんの言葉の意味を オレはその時 気づけずにいた… 「平和が続けばいいのに」 その言葉の本当の意味を…

花火大会もお開きになり ゴミの処理をした後 今日という楽しい思い出を胸に 式神秋斗達は帰宅するのであった

つづけ!

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