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「君を見つけるまで」(6話)

「君を見つけるまで」(6話)

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「君を見つけるまで」(6話)

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2018年09月21日

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翔は完全に「あの子」だと確信し 飛び跳ねたい程 嬉しい気持ちを隠し 大人しく席に着いた…

しかし瑠衣は今まで感じた事のない 気持ちに駆られ動揺していた…

神田 瑠衣

(…っっ)

神田 瑠衣

(何やろ…この感覚…)

神田 瑠衣

(……懐かしい…感じ…)

神田 瑠衣

(…っ、頭が
ズキズキしてきた…)

神田 瑠衣

(まさか…記憶が…?)

瑠衣は目を瞑り深呼吸をして もう1度 翔の背中を見た…

すると淡い色と共に 小さな子供の頃の記憶が蘇った

瑠衣⦅…ちゃーん、砂で おうち作ろー?⦆

謎の男の子⦅えー、水遊びしよーよー⦆

瑠衣⦅じゃー先に水遊びしたら その後 一緒に作ってくれる?⦆

謎の男の子⦅うん!いいよ!じゃ行こ! るーちゃん⦆

神田 瑠衣

(ダメだ…ここまでしか
思い出せんけど…)

神田 瑠衣

(この記憶は何の記憶…?)

神田 瑠衣

(海に男の子と
行った記憶なんて
今まで無かったけど…)

神田 瑠衣

(しかも何で あの人 見たら
記憶が…蘇るん…?)

霧島 咲

「瑠衣…??」

霧島 咲

「そんな頭 抱えて下向いて
どうしたん?」

霧島 咲

「気分 悪くなったん?」

神田 瑠衣

「え…?あぁ…大丈夫…」

神田 瑠衣

「ちょっと考え事しとった」

霧島 咲

「…もしかして、さっき
見つめ合っとった男子が
気に入っちゃった感じ?笑」

神田 瑠衣

「いや…そんなんじゃないし…」

神田 瑠衣

「…あ、先生 来たばい!」

霧島 咲

「うげ、もう来たか…」

神田 瑠衣

(…帰りに、あの人の名前を
確認して帰ろ…)

中々、記憶を思い出せない自分に 苛立ちを覚えた瑠衣だったが 微かな希望が芽生えた事に 嬉しさは込み上げるばかりで…

しかし全てを思い出してしまったら 最後かも…という覚悟が、まだ 出来ていないのであった

決して「良い思い出」では ないのだから…

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