コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
あなたたちの笑顔を取り戻すためなら、私はなんでもできる
なんておもってたのに
私にとっての大切なものが増えてしまったの
人に嘘がつけても私自身には嘘がつけないみたい
ごめんなさい
どうしようもなく彼が好き
真っ暗な夜ってあまり好きじゃない
でもね、道があるだけでまだまし
私がいるのは道のない真っ暗なところ
何もない、ただただ広がる闇だけ
そう心の中で唱えるように歩く
スマホの液晶には2時30分と映る
朝陽
さすがに少しだけ眠いかも
てゆうか、ずっと歩き回っているのに人が一人もいない
それっぽい建物もないし
朝陽
?
朝陽
突然後ろから現れた男に口をおさえられる
?
?
いやいやいやいや、おとなしくしても悪いことするじゃん!
やだ!あいつとおんなじ目
人の事を何とも思ってない目
朝陽
奏汰
その瞬間男が勢いよく蹴り飛ばされた
何が起きたかはわかってけど、一体この人たちは誰なの?
この地区には誰でも知っている噂がある
ここに拠点を置いている暴走族のこと
蘭華
ある日急に現れてここら辺にいる不良をまとめ上げた暴走族
暗いみちがぱっと明るくなって、まぶしくて手をかざす
涼
蹴り飛ばした人の後ろからひょこっと現れる
明るい髪色にピアス…
朝陽
涼
急に大きな声を出されてびくっとする
奏汰
奏汰
涼
奏汰
涼と呼ばれた人は不機嫌そうな顔して後ろに下がる
奏汰
そういってそっと手を差し伸べる
どこにでもいるような黒髪に優しそうなまなざし
なんというか、こんな夜の街にいなさそうな普通のイケメン
でもなんていうか私の好みではないかな
あの子のタイプかな
朝陽
なんとなく大丈夫な気がして手をのせる
グイっと引っ張られ立ち上がる
奏汰
朝陽
何なのこの人
涼
奏汰
涼
奏汰
涼
これまた明るい髪の人が二人
三人がかりでさっきの男の人を縛る
奏汰
黒髪が私に向き直る
奏汰
朝陽
奏汰
奏汰
朝陽
奏汰
肘のところがすりむいている
朝陽
奏汰
そんなこと言われても、私はここに人を探しに来てるのに
なんて思いながら私はそのまま手を引かれてつれてかれたのは
奏汰
私はその場所を見て息をのんだ
だってそこは私が探していたところだったから
周りの建物と同じくらい大きな倉庫
ずっと探している人がいるはずの場所
朝陽
朝陽
信じられないって思いながら彼らを見ると、何とも言えない顔で髪の毛をクシャってしている
朝陽
この男が蘭華の一員なの…?
すると、また横からひょこっと現れた涼が
涼
涼
なんだか含みのある言い方で笑いながら倉庫にはいってく
朝陽
奏汰
奏汰
奏汰
涼
朝陽
朝陽
勝手に話を進めている2人の前に立つ
一瞬驚いたような顔をした二人はニコッと笑って
奏汰
と言いながら私の手を取ってあるきだした
色々なことがあったけど目的地に着いたんだもの
願ってもないチャンスを棒に振るなんてそんなことするわけない
絶対にあなたを見つけて見せる
あの子たちのために私はあなたたちを利用します